ラグビーリパブリック

帝京54-10慶應。奪8トライ、帝京が全勝で対抗戦3連覇決める。慶應も「圧倒」はさせず意地見せる

2023.12.02

こぼれ球に仕掛け合う両チーム。帝京大の最初のトライは前半17分。後半8分までは帝京26-10慶應の勝負だった(撮影:髙塩 隆)

 後半初めのトライを奪ったのは慶大。帝京大が仕掛けた中盤のキックを確保し、カウンター気味に前進した勢いを利して右中間にこの日初めての慶大のトライを刻んだ(後半1分)。G決まって帝京大26-10慶大。

 帝京大は、後半9分にはNO8延原秀飛がラインアウトから抜け出してトライ(G成功)、帝京大33-10慶大と再び安全圏に脱して、その後は連続トライ(後半24分、42分、44分)で突き放した。最終スコアは54-10。帝京大が慶大をトライ一つに押さえて、対抗戦全勝で3年連続となる優勝を決めた。

 12月2日、秩父宮で関東大学対抗戦の帝京大と慶大の試合が秩父宮ラグビー場で開催され、帝京大が54-10で慶大を破った。帝京大は関東大学対抗戦1位チームとして、大学選手選手権に出場(全14校出場)、12月23日に準々決勝から登場する。対戦相手は12月17日の3回戦、関西大学Aリーグ3位校と福岡工大の勝者となる。

 どの局面でも、ここまで今季6戦6勝の帝京大が優位に立った試合だった。組めば押したスクラム、1対1のコンタクトでの優勢、ラインアウトモールでの圧力…、それでも、一つひとつの力の差が、大きな勢いにつながらない。帝京大側にとっては、フラストレーションの溜まる試合だった。

タックルを受ける帝京大FW。後半に入っても慶應の抵抗は続いた(撮影:髙塩 隆)

 帝京大・相馬朋和監督は勝利へのプロセスに、選手たちのフィールドでの対応力を挙げた。「HO江良颯主将を中心に、試合中に修正して勝利に導いてくれた」。しかし江良主将はこの試合も辛口の自己評価。

「特に、相手のディフェンス。圧をかけてきていたし、僕ら自身も圧を感じながらやっていた。相手のウィークポイントがどこにあるのか、井上(陽公/SO)や山口(泰輝/FB副将)と話しながら対応したのですが」

 一方の慶大は前節、早大戦に敗れた悔しさから立ち上がり、ディフェンスとエリア取りに絞ってこの試合に臨んだ。

「この試合はイングランドになって戦うと選手に話した」と慶大・青貫浩之監督。フォーカスを、今あるチームの強みに当てて帝京戦に向かったという。

「特にディフェンスについては、早慶戦から後も成長を感じたし、これからにも伸び代を感じ取れた」(青貫監督)

 慶大は大学選手権にエントリーが決まった。関東大学対抗戦5位チームとして、天理大(関西大学Aリーグ2位)と12月17日に対戦する。開催地はいわばアウェー、大阪・ヨドコウ桜スタジアムだ。

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