まさに区の名を背負ってプレーする。11月24日、リーグワン開幕に向けたプレスカンファレンスが都内ホテルでおこなわれ、D1からD3まで23のチーム(D1=12チーム、D2=6チーム、D3=5チーム)が一堂に会し新シーズンへの意気込みをアピールした。
今季D3からD2に昇格したレッドハリケーンズ大阪(RH大阪)は、旧NTTドコモと旧NTTコムから選手が分かれて、D3から新チームとしてスタートした企業クラブだ。マット・コベイン ヘッドコーチ2年目の体制で臨むD2での奮闘が期待される。
その一方で、会社員として選手が働きながらプレーする中で、クラブとして力を入れているのが地域貢献活動だ。独自の取り組みの一つに、選手の「区民アンバサダー」活動がある。
2022年3月以降、チームは拠点グラウンドのある住之江区、ホストスタジアムのある東住吉区などと連携協定を締結、’23年11月までに15区と締結に至っている。
選手たちは個別にいずれかの区の専属「区民アンバサダー」となり、それぞれの区の小中学校で講演活動(「レッハリ未来授業」など)をおこなう。また担当の区が抱える地域課題に対して自治体担当者と連携しながら、その施策の立案、調整までを選手が主体的におこなっているという。
11月までに連携する区が15まで増えたこともあり、クラブでは今季、公式戦で着用するファーストジャージーに15の区の名前を入れた。たとえば写真の6(FL)は東成区。選手たちは今季、ポジションごとに一つの区の名前を背負ってプレーする。
杉下暢主将は「さまざまな地域での取り組みによって、レッハリを応援してくれる人の輪が広がっていることは感じます」と活動の成果を実感。「今季はD2に舞台が上がる。いいプレー、いい試合を見せたいと、ポジティブな意味でのプレッシャーを感じています」。集まる子どもたち、地域からの応援は今季、一段とボルテージが上がるはず。
RH大阪のホーム開幕は、12月16日のヨドコウ桜スタジアム。第2節を日本製鉄釜石シーウェイブスと戦う。