東京・秩父宮ラグビー場で11月5日、関東大学対抗戦の計2試合があった。未勝利同士の対戦となった第1試合では、昨季6位の立教大が同7位の青学大に勝った。
立教大は前半、カウンターアタックを多用しながら少ないチャンスに取り切って14―7とリード。後半は一転、蹴り合う場面を増やした。
後半31分、ハイパントでミスを誘うや小刻みに展開し、21―10と加点(ゴール成功)。トライを決めたのは、途中出場したSHの北川時来主将だった。
立教大は続く35分にも、かねて優勢に立っていたスクラムで反則を誘い、アドバンテージを生かしてキックパスを通した。WTBの大畑咲太が止めを刺すトライ(ゴール成功)で、28―10と勝負を決定づけた。
立教大はこれで勝点5を獲得し、大学選手権出場へ望みを繋げた。勝った立教大の北川主将は、自軍の司令塔を務めた中優人、先発SHの伊藤光希の名を挙げて言った。
「9番に伊藤。ここには前半から仕掛けていこうという意図がありました。加えて、攻めながら中のキックなどでエリアを獲れるシーンもあった。後半はリードが少しだったので、安全圏を確保しながらワンブロックずつ確保して、敵陣でラグビーをしようとしていました」
かたや敗れた青学大のCTB、桑田敬士郎主将は、目を光らせて語った。
「エリア獲りで相手のいい形にさせてしまい、自陣でプレーする時間が長くなったのが敗因。通用した場面もあったのですが、相手が上回ってしまう場面が多かったのがこの結果に繋がった。実力が及ばなかった」
両校とも11月19日、東京・AGFフィールドで次戦に挑む。立教大が昨季Bから昇格の成蹊大と、青学大は前年度5位の筑波大とそれぞれ対戦する。