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【花園予選】飯田OIDE長姫が57大会ぶり2度目の花園出場へ。飯田の猛追振り切る。

2023.11.04

頼れる両CTBのひとり、長姫12番の原有澄(撮影:長岡洋幸)

前半22分に追加点を奪った長姫HO吉田千凌を祝福(撮影:長岡洋幸)

 11月3日、長野Uスタジアムで第103回全国高校大会の長野県予選決勝がおこなわれ、飯田OIDE長姫(いいだおーあいでぃーいーおさひめ)が飯田を28-24で破り、57大会ぶり2回目の花園出場を決めた。

 同校は2013年に飯田長姫と飯田工が統合して現行名に。過去には飯田長姫が花園予選で2度の優勝、今回が3度目となる(’74年度は信静大会で沼津工に敗れ、花園出場はならず)。

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 元天理大主将で飯田高出身の中村光希監督は、「たくさんのOBや関係者の方に支えられてここまで来ました。やっと恩返しができた」と胸を撫で下ろした。

 監督が「予想外の出来」と話した前半。長姫は自分たちが準備してきたプランを遂行できた。
 相手の武器であるモールを作らせないために、自陣からのキックはハイパントに絞り、できる限りスペースにボールを回した。

 先制トライは6分。SO後藤慶伍のチップキックがCTB野牧聖太に入り、そのままブレイク。相手の反則もあって敵陣22㍍内に入ると、最後はSO後藤が1人交わしてインゴールに入った。

 相手のモールを防いで迎えた21分にもチャンスを作る。ハーフウェイライン付近のスクラムから用意されたアタックで、ブラインドサイドをWTB三島龍之介が突破、オフロードで繋いでHO吉田千凌が追加点を挙げた。

 直後にはリモールから22㍍以上の前進を許してトライを返されたが、規律を保った長姫は前半終了間際にもディフェンスから好機を作り、連続攻撃からSO後藤がスピードで抜き去る。21-7で前半を終えた。

 後半に入っても長姫の勢いは衰えず、10分過ぎ、相手の落球からすぐさま攻撃に転じ、SO後藤が3トライ目。2年生司令塔の活躍で、28-7までリードを広げた。

 しかし、諦めなかった飯田もここから反撃。コンタクトの強いLO伊藤凌雅、NO8鈴木唯仁主将らが果敢に縦に走ってゲインラインを切り、モールで相手の反則を誘う。
 21分に14-28とした終盤にも鈴木主将の2本目など2トライを加え、4点差まで迫ったが、最後のトライ直後にノーサイドの笛。3年生2人、部員17人での大健闘だった。

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十八番のモールを何度も組んで前進した飯田(撮影:長岡洋幸)
強いボールキャリーでチームを前進させた飯田NO8鈴木唯仁主将(撮影:長岡洋幸)
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