ラグビーリパブリック

女子日本代表は新大会『WXV』を1勝2敗で終える。最終戦はスコットランドに31点差負け。

2023.10.28

前半は12番の小林花奈子などがディフェンスで奮闘したが、後半はスコットランドが支配した (C)JRFU


 女子15人制ラグビーの新たな国際大会、セカンドグループの『WXV 2』(南アフリカ開催)に参戦した女子日本代表は、1勝2敗という成績に終わった。初戦でイタリア代表に敗れたあと、2戦目でサモア代表を倒し、10月27日にケープタウンの郊外にあるアスロン・スタジアムで最終戦に臨んだが、スコットランド代表に7-38で敗れた。

 先発SHの津久井萌いわく、「前半は裏のスペースへのキックを有効的に使い、日本らしいボールを動かすラグビーができた」。開始から7分、ブレイクダウンで相手にプレッシャーをかけてペナルティを獲得し、速攻を仕掛け、キャプテンのFL長田いろはが力走でディフェンスを破り先制した。
 しかし、ハーフタイム前、日本はピンチを迎えて反則を繰り返し、スクラムで相手に重圧をかけられペナルティトライを与えてしまった。7-7で折り返しとなる。

 イエローカードが出て1人少ない状態で後半を迎えると、まもなく、タックルミスもあってスコットランドに勝ち越しトライを許し、その後も流れを変えられず失点を重ね、悔しい結果に終わった。

 キャプテンの長田は、「前半は自分たちのやりたいアタックやディフェンスができたんですが、相手の強みであるセットプレーのところで点を許してしまったことで相手にモメンタム(勢い)を取られたのかなと思います」と戦いを振り返った。

 5番をつけて奮闘した吉村乙華は、「セットプレーやフェーズアタックでの課題を今後につなげていきたいです。スコットランドは、スクラムやアタックで前に出続けトライを獲りきる力が私たちよりも上回っていたと感じました。トライを獲りきる力、勝ちきる力がまだ足りないと感じているので、そこにフォーカスしていきたいです。来年はもっと成長した姿をお見せできるよう努力していきます」とコメントした。

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