ともに創部は1923年。100年の歴史を誇る両校の対戦は、明大が15トライの猛攻で立教大を圧倒した。
前夜からの雨も試合前には小ぶりとなり、キックオフのときにはほぼ止んだ。
前半風上の立教大は、キックを使ってエリアを取り敵陣で試合を進めたいところだったが、開始5分、立教大のキックをキャッチした明大FB竹之下仁吾がカウンターアタックで大きくゲイン、CTB平翔太につないで中央に先制トライを挙げた。
明大は、この後も強力FWが近場をどんどん攻め、外にスペースができると見るや、SO伊藤耕太郎から大きく展開、両WTBがライン際を駆け抜けた。
今季の明大は、形にこだわらず、行けると思ったらどんどん前にでて、スペースがあればそこにボールを運ぶスタイルを標榜しており、それを実践するために春からフィジカルの強化に取り組んできた。この日も一人ひとりが力強く前に出て、スペースを作って走り込んでディフェンスラインを突破、次々とトライを重ね今季最多となる97点を挙げた。
この日、コンディション不良の廣瀬雄也主将にかわりインサイドセンターを務めたCTB平翔太②が4トライ5ゴールの活躍で、プレーヤーオブザマッチに選ばれた。
「自分の強みであるキャリーがたくさんできました。スペースをみつけて、しっかりと持ち込んでトライにつなげることができてよかった」とゲームを振り返った。
最後まで攻撃の手を緩めず、立教大を圧倒した明大・神鳥裕之監督は「80分間通して一貫性を持ってパフォーマンスはできたと思います。ただ、トライを取られたところなど、まだレベルアップできるところはあったと思うので、次の試合に向けて修正していきたい」と兜の緒を締めた。
一方、敗れた立教大・北川時来主将は「明治はシンプルなプレーがうまい。それが強さだと思う。この点差は不甲斐ない思いでいっぱい。この敗戦を経てチームが強くなったんだと2か月後に見せられるように、また練習を精進していきたい」と巻き返しを誓った。