ムロオインターナショナルチャレンジマッチは10月14日、東大阪市花園ラグビー場でリーグワンD1の花園近鉄ライナーズがオーストラリアのレベルズと対戦し、21-33(前半7-12)で競り負けた。
ただし、21-26の後半32分、レベルズのフロントローが負傷し、スクラムが組めなくなったため、関谷惇大(としまさ)レフリーがアンコンテスト(押しなし)を宣言。花園近鉄にとっては不運な形になった。
花園近鉄はウィル・ゲニア、クウェイド・クーパーの元オーストラリア代表HB団を先発させる。勝ちにこだわったが、反則の多さがそれを阻んだ。レベルズの6に対し、3倍近い16を記録。前半19分に許した先制トライはハイタックルによる相手ボールのラインアウトが起点だった。
今季からチームの指導をする向井昭吾新HCは反省の弁。
「ディフェンスの時に前に出るラインのスピードを上げているが、それがオフサイドの要因になっている。立ち位置を半歩下げて、さらにラインスピードを上げてゆきたい」
レベルズは今年、南半球最高峰のプロリーグ、スーパーラグビーパシフィックで12チーム中11位。そのレベルズを招待する試合は昨年から始まった。
昨年、花園近鉄は17-50と大敗している。そのことを思えば、向井新HCによる強化は順調と言える。
レベルズのケヴィン・フィット ヘッドコーチ(監督)もその部分に言及。
「スピード感あふれるラグビーをして、去年よりよくなっている」
近鉄花園に賛辞を送った。
この国際試合に先立ち、カーテン・レイザー(前座試合)として、東海大仰星と天理の高校生マッチが行われたが、仰星が得意の外展開に時折タテ突進を絡ませる攻めで6トライを挙げ、38−19(前半26−12)とダブルスコアで天理を降した。