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早稲田が全勝キープ、後半5トライで青学大を突き放す!

2023.10.14

後半16分、青学大のディフェンスが甘くなったところを抜け出したFB久富連太郎がゴール下にトライ、コンバージョンも決まって早大が33-10と突き放した (撮影:高原由佳)

 バイウィークを挟み再開した関東大学対抗戦1部は、開幕から無傷で3連勝の早大といまだ勝ち星のない青学が対戦した。

 前半開始早々、青学大は相手陣22㍍ライン付近のマイボールスクラムからSH亀井健人がループで外につなぎ、最後はWTB榎本拓真がタックルをかわしゴール右隅に先制トライ、キャプテンのCTB桑田敬士郎が難しい位置のコンバージョンを決めて7-0とした。

 対する早大は、チャンスがあれば自陣からも積極的にボールをつなぎ、青学大陣に攻め込みフェイズを重ねる。そして10分、相手の反則からタッチキックでゴール前ラインアウトを得ると、しっかりモールを組んで押し込み、HO安恒直人がグランディング、SO野中健吾のゴールで同点とした。

 早大はこれで波に乗るかと思われたが、相手陣に入ってからの細かいミスでなかなか得点を挙げられない。それでも20分、再びゴール前のラインアウトからモールを押し込んで安恒がこの日2つ目のトライを挙げて勝ち越すと、29分にはゴール前のマイボールスクラムを押し、最後はNO8松沼寛治がインゴールで押さえて19-7とした。

 後半に入り、先に得点したのは早大。SH島本陽太の速い球出しからグラウンドを広く使ったアタックで、右ライン際をWTB守屋大誠が走り抜けて右隅にトライ。青学大は7分にCTB桑田がゴール正面30㍍のPGを返したが流れを変えることは出来ず。

 その後、試合の主導権を握った早大はFW、BKが一体となってボールを継続、16分にFB久富連太郎、34分CTB伊藤大祐、37分FL村田陣悟とトライを重ね、54-17で勝利した。

 早大は、前日のメンバー発表からHO佐藤健次、FB矢崎由高が体調不良のため、当日メンバーの変更があったが、代わりにHOに入った安恒が何度も力強いキャリーでチャンスを作り、2トライを挙げる活躍を見せ、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

 敗れた青学大・桑田キャプテンは「自分たちのミスや反則から得点を許してしまった。アタック面ではフェイズを重ねて敵陣に入った時に、得点できていない。今日出た課題をしっかり修正し、残りの試合は全部勝ちたい」とはなした。

 全勝をキープし、11月5日には昨季の大学選手権決勝で敗れている帝京大に挑む早大。伊藤キャプテンは「まだ100パーセントやり切れていない部分がある。次の帝京大戦はプレーでもマインドでも100パーセント出し切りたい」と抱負を語り、大田尾竜彦監督も、大一番に向け、「自分たちのラグビーをするために春からコンタクトエリアを鍛えてきた。FW戦をベースに自分たちのラグビーをやりきりたい」と語気を強めた。

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