関西大学ラグビーAリーグの第3節(第2日)が10月8日、滋賀の皇子山陸上競技場でおこなわれ、3連覇を狙う京産大が立命館大に26-22で競り勝った。
京産大は3連勝。勝ち点1を得た立命館大は連敗で1勝2敗とし、大学選手権出場に向けてあとがなくなった。
もう1試合は、前節で立命館大を破って好調の関西学院大が37-21で摂南大に快勝。開幕3連勝を飾り、一方の摂南大は3連敗を喫した。
2018年以来の選手権出場を目指す立命館大は、関西王者に渾身のチャレンジ。
スコアチャンスを何度か逃しながら6点の僅差(8-14)で前半を折り返すと、後半は強みのハイパントとモールで試合を優位に進め、32分に4点差まで迫る。
しかし、直後にNO8シオネ・ポルテレの突進力に屈して再びリードを広げられた。
勝機を失っても気迫を見せた立命館大は、試合終了間際に自陣ゴール前から攻め切り、勝ち点1を手にした。
立命館大の鬼束竜太HCは「選手たちはすごく頑張ってくれた。来週の天理戦までに足りなかったところを補い、次は勝ち切りたい」と前を向いた。
京産大の廣瀬佳司監督は選手たちを労った。
「最後まで戦い勝ち切ってくれた。よくやってくれたと思います」
関西学院大は昨季の最終節で敗れた相手にリベンジを果たした。この日、たびたび突破を許したWTBカストン・マイケルズに先制トライこそ許すも、以降は堅陣を敷いて摂南大のミスと反則を誘った。
24分、33分とSO齊藤綜馬のPGで詰め、37分にはモールを起点に逆転。前半を20-7で折り返すと、キックオフでのキャッチミスを突いて後半開始から数十秒で再びスコア、14分までに37-7として大勢を決めた。
関西学院大の小樋山樹監督は「ここ2年負けていた相手だったので、本当の意味でチャレンジャーとして臨もうと。勝ち切れたことは良かったが、後半の後半は課題の多い試合になった」と総括した。
終盤に2トライを挙げて一矢報いた摂南大だったが、収穫を問われた瀬川智広監督は「(得られたことは)何もなかった」。
「4回生が選手権出場という目標に対して、最終戦までどういうチームを作っていくか。”この敗戦があったから”(変われた)と言えるようになれば、それが(関学戦で)得られたものになるのかなと思います」