勝った方が準々決勝進出となる。負ければ終わり。
10月8日にフランス西部のナント(スタッド・ド・ラ・ボージョワール)でおこなわれる大一番へ向け、日本代表の試合登録メンバーが発表された。「ブレイブブロッサムズ」と呼ばれる桜のジャージーを着た勇敢な選手たちはラグビーワールドカップで2大会連続のトップ8入りを目指し、過去に4強入り2回(2007年大会=3位、2015年大会=4位)を誇る世界ランキング9位のアルゼンチン代表に挑む。
先週のサモア戦から先発メンバーの変更は1人だけで、けがの影響で今夏のテストマッチではプレーできていなかったシオサイア・フィフィタが11番を任されワールドカップ初出場となる。187センチ、105キロの屈強な肉体で爆発的な走りが期待される。今大会3試合連続で先発だったWTBジョネ・ナイカブラはリザーブで待機することになった。
そして、負傷者が出たことで追加招集されていたベテランの山中亮平がベンチ入り。身長188センチで空中戦に強くキック力もあり、FBやSOなど複数ポジションをカバーできるユーティリティBK。山中は前回2019年大会のメンバーでもあり、豊富な経験も大一番で頼りになる。
また、チリ戦で先発したLOサウマキ アマナキも再びチャンスを獲得し、控えメンバーに名を連ねた。
ふくらはぎを負傷した副将のSH流大はアルゼンチン戦のメンバーには入らず、サモア戦で活躍した齋藤直人が2試合連続で9番を任され、SH福田健太がベンチ入りとなる。
アルゼンチン戦はセットピースが鍵となり、先発のFW第1列はPR稲垣啓太、HO堀江翔太、PR具智元、2列のLOはジャック・コーネルセンとアマト・ファカタヴァ、3列はFLリーチ マイケル、FLピーター“ラピース”・ラブスカフニ、そしてキャプテンのNO8姫野和樹という布陣で臨む。
ハーフ団はSH齋藤とSO松田力也のコンビ。CTBは12番が中村亮土、13番がディラン・ライリーとなり、アウトサイドバックスはWTBがフィフィタと松島幸太朗、そしてFBはレメキ ロマノ ラヴァが務める。
フィジカルが強いアルゼンチンに対し、ディフェンスも重要ポイントとなるが、プールステージの4試合をすべて終えたチリとウルグアイを除き、日本のタックル数506回はウェールズと並んで最多。そのなかでもトップ10に名を連ねているリーチとコーネルセンはアルゼンチン戦でもハードワークするに違いない。
接戦が予想され、規律がゲームを左右する可能性がある。ゴールキッカーの松田は今大会、16本中1本しか失敗しておらず(成功率94%)、アルゼンチン戦でもショットチャンスを得れば着実に得点を重ねたい。
また、アルゼンチンはハイボールやキック&チェイスも使って日本にプレッシャーをかけてくることが予想されるが、松島やレメキの対処はこれまで安定しており、コミュニケーションを保ちながら辛抱強く戦い続けることが求められる。
▼日本代表(対アルゼンチン戦)試合登録メンバー
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1.稲垣 啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/52 caps)
2.堀江 翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/75 caps)
3.具 智元(コベルコ神戸スティーラーズ/28 caps)
4.ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/19 caps)
5.アマト・ファカタヴァ(リコーブラックラムズ東京/6 caps)
6.リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/83 caps)
7.ピーター“ラピース”・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/18 caps)
8.姫野 和樹(トヨタヴェルブリッツ/31 caps) ※主将
9.齋藤 直人(東京サントリーサンゴリアス/18 caps)
10.松田 力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/36 caps)
11.シオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ/12 caps)
12.中村 亮土(東京サントリーサンゴリアス/38 caps)
13.ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/17 caps)
14.松島 幸太朗(東京サントリーサンゴリアス/54 caps)
15.レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛/19 caps)
16.坂手 淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/40 caps)
17.クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/16 caps)
18.ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ/29 caps)
19.ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/10 caps)
20.サウマキ アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ/2 caps)
21.福田 健太(トヨタヴェルブリッツ/1 cap)
22.山中 亮平(コベルコ神戸スティーラーズ/29 caps)
23.ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京/7 caps)