20年ぶりのラグビーワールドカップ優勝を目指すイングランド代表が、プールステージで調子を上げている。2023フランス大会はアルゼンチン代表と日本代表を下してプールDのトップに立ち、9月23日にはリールでチリ代表を71-0と圧倒した。
イングランドはこの日、8月のテストマッチから数えて4試合の出場停止処分を受けていた主将のオーウェン・ファレルが10番をつけて戦列復帰し、フル出場。すると前半20分、ゴール前中央のスクラムでFWが奮闘してボールをもらうと、右外に正確な長いパスを通し、WTBヘンリー・アランデルの先制トライを演出した。
そして、この試合がワールドカップデビュー戦となった20歳のアランデルは、フィニッシャーとして5トライを挙げる活躍だった。
一方、ワールドカップ初出場のチリは、最初の20分間こそ粘り強いディフェンスで奮闘していたが、勢いづいたイングランドを止められず、アタックでは何度かチャンスを作ったがミスもあって得点できず、完敗となった。
3連勝で勝点14としたイングランドは、次週は休みで10月7日にサモアとプールD最後の試合を戦う。一方、ワールドカップ初勝利を目指すも3連敗のチリは、ラストゲームは南米対決となり、9月30日にアルゼンチンに挑む。