勝てば28年ぶりのワールドカップ8強入りへ弾みをつける重要な試合だったが、サモアはアルゼンチンに10-19で惜敗した。準々決勝へ進める上位2枠をめぐり、プールDはイングランドが2連勝でトップを走り、サモア、日本、そしてアルゼンチンが1勝1敗で並んだ(同組最下位のチリは0勝2敗)。
セイララ・マプスア ヘッドコーチは、「まだ実際に統計を見ていないが、特にアルゼンチンのようなレベルのチームとのテストマッチで40%のボール支配率で勝つのはかなり難しい」と、ボール保持に苦労したことを敗因のひとつに挙げる。「そうは言っても、我々は何度かチャンスを作り出した。それらをいくつかフィニッシュ(トライ)できていれば、まったく異なるゲームになったと思う」。ミスや反則の多さも反省点となり、試合開始早々に危険なプレーでイエローカードをもらったことも悔やまれる。「選手たちの戦いは本当に誇りに思うが、このレベルではチャンスをつかんだときにそれをものにしなければならない。6日後、また大きな試合が控えているので、この負けをしっかりと受け止めて、すぐに次のステップに進む」
9月28日には日本と対戦する。
共同キャプテンのひとりであるPRマイケル・アラアラトアは、日本戦へ向けたポジティブな点について、アルゼンチン戦をこう振り返った。
「残り5分という時点で、我々にはまだ勝つチャンスが残されていた。今夜はベストな状態ではなかったことは誰もが認めると思う。我々は後半に多くのチャンスを作りながら、ボールを落としたり、ミスをしたりしてしまったが、それらを修正できれば、さらに多くのチャンスが得られるだろう」
同じ南海の小さな島国、フィジーは強豪のオーストラリアを倒した。サモアも刺激を受けているのは間違いない。
アルゼンチン戦で後半から出場のSOディアンジェロ・レウイラは、「世界はまだサモアの最高の姿を見ていない。来週は充実した一週間を過ごし、みんなに良いパフォーマンスを見せられることを願っている」と述べ、日本戦に燃える。