ラグビーワールドカップ2023の開催国で初優勝を目指すフランス代表(世界ランキング3位)が、開幕から3連勝となった。現地時間9月21日にスタッド・ド・マルセイでプールAの3戦目としてナミビア代表(同21位)と対戦し、96-0で完勝。計14トライでボーナスポイント(4トライ以上で勝点1が付与される)も獲得し、総勝点13となった。
一方、1999年の初出場以来、ワールドカップでまだ一度も勝ったことがないナミビア代表は、今大会これで0勝3敗となった。
フランスは、苦戦した先週のウルグアイ戦でペナルティ「15」と多かったが今回は「4」と改善され、タックル成功率は「79%」から「87%」に上がった。セットピースは安定し、次々とサポートがつくランニングラグビーやキックを使った多彩なアタックで観客を魅了した。
ナミビアは何度か敵陣深くに入ったが、ブレイクダウンの苦戦やラインアウト失敗などでチャンスを逃した。後半5分にはFBディバン・ロッソウがインターセプトしてゴールへ駆け抜け、トライかと思われたが、その前に主将のCTBヨハン・デイゼルがフランスのSHアントワンヌ・デュポンに対してヘッドコンタクトの危険なプレーをしていたことがビデオ映像で確認され、トライは取り消しとなり、レッドカードでチームは厳しい戦いを強いられた。
フランスにとっては、主将でキーマンであるデュポンに深刻なけがはなかったか、脳しんとうを含め、状態が心配される。
ナミビアは次が最終戦となり、初勝利を目指して27日にウルグアイと対戦する。フランスは次週休みとなり、10月6日にプールステージ最後の試合をイタリアと戦う。