ラグビーリパブリック

黒星発進のNZがナミビアを圧倒 8年ぶりのW杯制覇へ向け再スタート

2023.09.16

初のW杯出場でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた22歳のSHキャム・ロイガード(Photo: Getty Images)


 ラグビーワールドカップ2023のオープニングゲームで開催国フランス代表に屈し、プールステージで初めて黒星を喫してしまったニュージーランド代表“オールブラックス”だが、現地時間9月15日にトゥールーズで世界ランキング21位のナミビア代表を相手に2戦目を戦い、71-3と圧勝。8年ぶりの王座奪還へ向け再スタートを切った。

 ニュージーランドは開始早々、キックパスからWTBレスター・ファインガアヌクがタッチライン際で強さを見せ、仲間との連係、そしてすぐに起き上がってのサポートと力走でチャンスメイクし、SHキャム・ロイガードにつないで先制した。
 7分には敵陣深くで相手ボールスクラムを圧倒し、最後はロイガードが連続トライ。
 20分にはPKからの速攻でSOダミアン・マッケンジーがインゴールに入ると、25分にはラインアウト・モールを起点に走り込んできたWTBファインガアヌクがパワーで3人がかりのタックルも破り、追加点となった。
 35分にはCTBアントン・レイナートブラウンがキックスキルを使った個人技で得点。39分には中央のスクラムから持ち出したSHロイガードがディフェンダーを惑わして抜け、サポートしたSOマッケンジーがゴールラインを割った。

 38-3で折り返すと、セットプレーが安定せずエラーも多かったナミビアに対し、ニュージーランドは後半もゲームを支配し続け、5トライを追加。そして堅守を貫き、大勝となった。

 しかし、ニュージーランドはPRイーサン・デグルートが危険なタックルでレッドカードを受けてしまったのはネガティブポイント。今後、何試合かの出場停止処分を受けることが予想される。

 ニュージーランドのゲームキャプテンを務めたNO8アーディー・サヴェアは、「先週の結果のあとで、今日は勝ててとてもいい気分だ」とコメント。しかし、ナミビアに付け入られる部分があったと振り返り、改善する必要がある分野については、「規律とディフェンス。我々はいくつかのペナルティをし、彼らにドライブの機会を与えてしまった。それらはなくしたいと思っており、もっと厳しくやっていきたい」と反省も口にした。

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