ラグビーワールドカップ連覇を狙う南アフリカ代表“スプリングボックス”の中心メンバーのひとりであるマルコム・マークス(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が、膝の負傷により、2023年フランス大会の残り試合を欠場することになった。9月14日に南アフリカラグビー協会が公式発表。
これまで国際試合で64キャップを重ねて2019年のワールドカップ優勝にも貢献し、世界最高のフッカーと呼ばれる29歳のマークスは、長期にわたって膝の負傷を抱え、13日のトレーニング中に接触して痛め最悪の結果となった。
なお、チームにはフッカーをカバーできる選手がほかに数人いるため、現段階では入れ替えはない。現在スコッドには、2019年のワールドカップ決勝で背番号2をつけたボンギ・ンボナンビがおり、ユーティリティFWのデオン・フーリーもフッカーをカバーでき、3列でプレーすることが多いマルコ・ファンスターデンも対応可能でそのスペシャルポジションで練習していることが明らかにされた。
ジャック・ニーナバー ヘッドコーチは、「何よりもまず、マルコムのことを非常に残念に思っており、回復を心より祈っている。彼はトーナメントに向けて可能な限り最高の状態になるよう懸命に取り組んできたが、彼のキャンペーンがこのような形で終わってしまうのは悲劇だ」とコメントした。
南アフリカ代表は、同じく前回ワールドカップでキープレーヤーとして活躍したLOルード・デヤハー、SOハンドレ・ポラード、CTBルカニョ・アムがけがの影響で今大会のスコッド入りを逃しており、指揮官は彼らと同様に、マークスとも連絡を取り続け、回復プロセスを通じてできる限りサポートすると述べた。
南アフリカ代表は連覇へ向け、プールBの初戦でスコットランド代表に快勝。準々決勝に進出すれば、フランス代表やニュージーランド代表がいるプールAの1位か2位と対戦することになっている。