世界文化遺産に指定される京都市の下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社=かもみおやじんじゃ)の内にあり、「ラグビーの神さま」と親しまれる雑太社(さわたしゃ)で9月10日、「ラグビーワールドカップ2023 日本代表必勝祈願祭」が開催された。
この祈願祭は神職による祝詞奏上や信者である氏子総代による玉串拝礼(奉納)など、本格的に行われた。
祈願祭に先立つ2日前の9月8日には、ワールドカップの開幕に合わせて、オリジナルご朱印の授与が始まった。ラグビーをイメージした2種類は「背番号1」、「背番号12」と区別され、墨絵で描かれている。
このご朱印は雑太社の隣にワールドカップ開催と同時に開設された臨時授与所で入手可能だ。初穂料は1000円になる。
ご朱印を監修したのは元日本代表の主将でもある菊谷崇氏。デザインは墨絵アーティストの茂本ヒデキチ氏。菊谷氏はバックローとしてキャップ数68を誇る。
雑太社のご祭神「神魂命」(かんたまのみこと)は球技上達のご神徳があると伝えられており、同時にこの場所は、「関西ラグビー発祥の地」とも呼ばれている。
1910年(明治43)、旧制の第三高校(京都大学の前身)の学生が、日本ラグビーのルーツ校となる慶應義塾の学生から初めてラグビーを習った。そのことを示す「第一蹴の地」の石碑が雑太社のすぐ横にある。
そのご利益は抜群で、日本代表は必勝祈願祭の10時間後にあったチリ代表戦で42-12と快勝。獲得4トライ以上に付与されるボーナスポイントを含め、勝ち点5を手にした。