ラグビーワールドカップで2大会連続の優勝を目指す南アフリカ代表“スプリングボックス”が、2023年フランス大会のプールB初戦で難敵のスコットランド代表を18-3で下し、好発進となった(9月10日・マルセイユ)。
世界ランキング1位のアイルランド代表も同組に入っており、プールステージ突破へ向けてなんとしてもこの勝負を制したかった両チーム。
どちらもディフェンスで奮闘し、6-3で折り返すと、リードする南アフリカは47分(後半7分)、敵陣深くのスクラムから攻め、FLピータステフ・デュトイが仲間のサポートを得ながらパワーでゴールランを越え、トライを決めた。
南アフリカはさらに50分、カウンターラックで攻めに転じ、相手にオフサイドがあってアドバンテージを得ると、SOマニー・リボックのキックパスが右外のWTBカートリー・アレンザに通り、背番号14がゴールへ疾走しリードを広げた。
南アフリカはスクラムでも相手にプレッシャーをかけ続け、出足の速いディフェンスやワークレート、身体的強度でもスコットランドを苦しめ、ノートライに抑え快勝となった。
南アフリカ代表の背番号1をつけて奮闘したPRスティーヴン・キッツォフは、後半最初のスクラムで圧倒し流れを引き寄せたことについて訊かれ、「我々は鼻のあなを広げて出ていき、再び優位に立ったと確信した」とコメント。
一方、黒星発進で厳しい状況となったスコットランド代表のFLジェイミー・リッチー主将は、「これまでの努力がすべて無駄になったわけではない、まだまだプレーしなければならないことがたくさんある」と試合後チームメイトたちに語り、次の戦いを見据えた。
南アフリカ代表は次(9月17日)、ボルドーでルーマニア代表と対戦。スコットランド代表は次週休みで、24日、番狂わせを狙うトンガ代表とニースで激突する。