たくさんの保護者や高校ラグビーファンが駆けつけた菅平高原。この夏は2019年以来の混雑ぶりで、グラウンドでは選手たちが活気に満ちていた。
ここでは編集部が取材した、白熱の練習試合の模様を写真とともに振り返る。(撮影:長岡洋幸)
*各チームのリポートはラグビーマガジン10月号にて紹介。
練習試合 東福岡27-24大阪桐蔭 8月13日PM
大阪桐蔭が試合の立ち上がりからアタックマインド全開で攻め続けた。先制トライは前半1分。スクラムで反則を奪うと、ゴール前のラインアウトモールを起点に最後はHO野村俊介がインゴールへ。5-3と点差を詰められた11分にも、カウンターアタックで一気に崩して12-3とリードを広げた。
自陣から積極的に展開する大阪桐蔭は、14分にもSO上田倭楓の好キックなどで前進を続けて3本目のトライ。その後は取り切れない場面もあり、1本トライを許すも、17-10とリードして前半を折り返した。
お互いに約半分が入れ替わった後半は、大阪桐蔭がまたも先手を取って24-10とするも、そこから東福岡が怒涛の反撃を見せる。相手の強いフィジカルにアタックで戻される局面もあったが、キックオフでの相手の小さなミスからすぐさま7点差に迫り、終盤には大阪桐蔭のアタックを敵陣深くで止めて反則を引き出す。FWがゴール前での局地戦を制して同点に追いつくと、さらに勢いづいた。
その直後にCTB村上有志が自陣から思い切って仕掛けてラインブレイク。まもなく敵陣22㍍内での相手の反則を引き出し、PGでついに逆転した(27-24)。