夢にまた一歩近づく。
8月4日からニュージーランド(以下、NZ)で8月4日から始まっている国内州代表選手権(以下、NPC)。この週末は、第4節の試合がおこなわれている。
タズマンは8月27日にホームのトラファルガーパーク(ネルソン)にノースハーバーを迎えて、地元ファンの前で戦う。
その試合のメンバーにSO三宅駿が入った。22番のジャージーを着てベンチに待機。出番の声がかかればピッチに飛び出る。
出場が叶えば初めてのNPC出場となる。
三宅は兵庫県出身。高校進学を機にクライストチャーチに渡り、クライストカレッジでラグビーをプレーした。
高校から現地に暮らし、階段を昇った日本の選手が、NPCの最上位カテゴリーでプレーするのは、おそらく今回が初めてだ。
カンタベリー大学に学ぶ21歳。マリスト・アルビオンクラブに所属し、今季は3年連続でカンタベリーBに選ばれ、トレーニングを積んでいた。
判断力に優れ、基本スキルの精度も高い。
タズマンから連絡があったのは、先週月曜日だった。ケガ人のカバー要請の打診だった。
三宅が今年初めにプレーした、クルセイダーズデベロップメントのコーチがタズマンにいる。その縁で声がかかった。
連絡を受けた2日後に合流。さらにケガ人が出たことから、ベンチ入りとなった。
とりあえず4週間の契約も、好パフォーマンスを出し、さらにチャンスを得ることができたら最高だ。
三宅は「限られた出場時間の中で自分の仕事を100パーセントする」と誓う。
スーパーラグビーの舞台に立つ夢へ、また少し近づいた。