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イングランドNO8ヴニポラもW杯初戦のアルゼンチン戦出場停止。日本戦はOKになる可能性も

2023.08.24

8月19日の試合でカードを提示され、のちに赤色に変わって退場となったビリー・ヴニポラ(Photo: Getty Images)


 試合中での規律の乱れが問題視されているイングランド代表にとって、またも頭の痛いニュースだ。4試合出場停止処分を受け、ラグビーワールドカップ2023のプールステージ前半2試合に出られなくなったキャプテンのオーウェン・ファレルに続き、ナンバー8のスペシャリストであるビリー・ヴニポラも同大会初戦のアルゼンチン代表戦ではプレーできないことになった。

 20年ぶりのワールドカップ優勝を目指すイングランド代表だが、前回大会の準優勝に貢献した主力メンバーで、テストマッチ出場は2人で合計180試合を超える経験豊富なSO/CTBファレルとNO8ヴニポラを大事な試合で欠くこととなり、アルゼンチン代表や日本代表などと戦うタフなプールDで敗退することも十分あり得る厳しいチーム状況となった。

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 ファレルと同じく自身にとって3度目のワールドカップを見据える30歳のヴニポラは、膝のけがから復活して8月19日におこなわれたアイルランド代表とのテストマッチに8番をつけて先発出場したが、後半12分、肩が相手選手の頭部にコンタクトする危険なタックルをしてしまい、カードを提示され、試合を進めながらTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)が映像で再検証するファウルプレー・レビュー・オフィシャル(バンカー)でカードの色は黄色から赤に変わり、退場となっていた。

 そして、8月22日に懲戒審問がおこなわれ、3試合の出場停止が決定。ヴニポラの危険なプレーに対する処分のミッドレンジエントリーポイントは6週間の出場停止だったが、独立規律委員会は同選手の模範的な前歴、即時の謝罪と反省などの緩和要因を認め、悪化要因が存在しないことを指摘し、処分を3週間に半減した。

 ヴニポラの出場停止の対象は、8月26日のウォームアップゲーム(フィジー代表戦)とワールドカップのプールステージ最初の2試合、9月9日のアルゼンチン代表戦、同17日の日本代表戦だが、「タックルスクール」とも呼ばれるワールドラグビー(国際統括団体)のコーチング介入プログラムを受ければ、処分は1試合減免される可能性があり、日本代表戦には出られるチャンスが残っている。

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