春の選抜大会のファイナリストが8月12日、菅平高原で再び対峙した。
選抜大会決勝では桐蔭学園が34-19と点差をつけて勝利するも、今回は東福岡が肉薄。コンタクト局面で互角に戦えた。最終スコアは桐蔭学園33-29東福岡と接戦だった。
序盤は東福岡が主導権を握り一時は14点差をつけたが、前半の終盤以降、桐蔭学園が高い修正力を見せて後半に逆転。試合終了間際に4点差まで詰められるも逃げ切った。
東福岡は立ち上がりからアグレッシブに攻めた。いきなり自陣から展開し、SO神拓実のムーブからCTB村上有志がラインブレイク。スコアこそできなかったが、ゴール前まで迫った。
5-5の同点(桐蔭が前半5分ごろにモールで先制トライ→東福岡は直後のキックオフで反則を誘い連続攻撃で同点)で迎えた10分過ぎにも、自陣から外側のスペースを攻略して逆転。直後にも桐蔭のペナルティを起点に、敵陣ゴール前でFWが押し切ってリードを広げた(19-5)。
キックオフの処理に手こずっていた東福岡は、まもなく点差を縮められるもラインアウトの連続スチールで流れを渡さず、30分ごろにPGで追加点を挙げた(22-12)。
しかし、ここから桐蔭が怒涛の反撃を見せた。ウォーターブレイクで修正点を共有した桐蔭は、三度キックオフをマイボールにして、NO8城央祐主将が中央突破。前半終了間際に19-22と3点差まで迫ると、後半開始直後に迎えたゴール前のピンチでは、FL申驥世が猛タックルで相手の落球を誘う。悪い流れを断ち切り、まもなくFB吉田晃己が個人技でポール下に飛び込んだ。
26-22と逆転するとさらに勢いを増し、その10分後に再びNO8城がラインブレイク、FL申のトライで突き放した(33-22)。
その後は互いにチャンスを作ったがスコアできず。試合終了間際に東福岡がWTB松尾佳大のランで点差を縮め(29-33)、ノーサイドの笛が鳴った。
*監督や選手のコメントは8月25日発売のラグビーマガジン10月号に掲載予定