ワールドカップ(以下、W杯)でふたたび日本代表を輝かせることに全力を尽くしたあとは、故郷に戻り、古巣のハイランダーズに情熱を傾ける。
日本代表を率いるジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ(以下、HC)の、W杯後の活躍の場が決まった。
スーパーラグビーのハイランダーズ(NZ)で『ヘッド・オブ・ラグビー』に就く(4年契約)。同チームが8月10日に発表した。
ジョセフHCは7月、W杯が終われば現職から離れると明言していた。
2016年途中から日本代表を率い、2019年のW杯ではチームを初めての8強に導いた。
その指導力を使い、今後も道を切り拓いていく。
2023年のスーパーラグビー・パシフィックでは9位に終わり、プレーオフ進出を逃したハイランダーズを立て直す。
ラグビープログラム全体をコーディネイトする役割で、選手編成やコーチンググループのサポート、ヘッドコーチの指導などを任務とする。
ハイランダーズは、ジョセフHCがかつて指揮を執っていたチームだ。
2011年から2016年シーズンまでヘッドコーチを務め、2015年シーズンにはスーパーラグビー王者となっている。
就任決定にあたりジョセフHCは、自身にとって密接な関係にあるクラブと地域に「恩返しをする絶好の機会と考えている」とチームのホームページでメッセージを発信している。
自身はオタゴ大に学び、オタゴ代表でプレーしたこともある。家族もダニーデンで暮らす。
また、「ハイランダーズと日本は似ているところがある」とも語っている。
ハイランダーズでの指導を始めた頃を思い出し、「当初ハイランダーズは少し低迷していましたが、時間をかけて地域社会とつながり、チームとコーチンググループを成功させることができた」と回想する。
日本代表を引き上げた過程と似ていると考え、「それを繰り返せない理由はない」としている。
母国に戻っても、愛されるチームを作ることに力を注ぐ。