夢へのトライ講演会、通称『夢トラ』が8月6日に秋葉原でおこなわれた。
今回で3回目となる夢トラは、東京サントリーサンゴリアス所属の木村貴大と三重ホンダヒート所属の藤田慶和の2人が手掛ける完全オリジナルのイベントだ。
場所選びから当日の準備、司会進行まですべてを、木村、藤田、そして2人の想いに賛同する仲間たちが担う。
藤田は「すべての作業を仲間とともに準備して臨んでいます。それが夢トラが夢トラであり続ける理由です。自分たち独自で考えるのが一番大事だと思っています」と強調する。
2部制で実施された当イベント。第1部は木村、藤田の近年の軌跡をたどるトークショー形式のセッション、そして第2部は交流会として参加者と共に楽しむお絵描き対決やクイズ対決が繰り広げられた。
東福岡高校時代に3年間無敗、全国大会3連覇という黄金時代を作った2人。
ラグビーを知る同世代なら知らない人はいない。
そんな2人も過去数年間は実に多くの挫折を味わってきた。
勝負のタイミングでの大ケガ、出場機会のない日々、移籍に伴う環境の変化。
今までメディアに語られていない挫折の詳細や、それを乗り越えて成長に繋げた際のストーリーが、会場に集まった参加者に赤裸々に語られた。
夢トラに3回連続参加しているファンは「参加するたびに日常でも使える多くの気づきがあるから参加しています」と言った。
木村もイベント後、「プロ選手は1年ずつが勝負。毎年環境や経験が変わってくるので、今回は1回目、2回目の時よりも大きな挫折があった。その分、より濃い内容を皆さんには届けられたと感じている」と手応えを語った。
三重ホンダヒートがリーグワンDiv.1昇格を果たしたことで、来季は同カンファレンスとなった両選手の所属クラブ。
直接対決が実現すれば、大学3年時の大学選手権準決勝ぶりの再戦となる。
8年ぶりの直接対決実現へ向けて、互いに成長し続けられるか。
来季のリーグワンがより楽しみだ。