日本ラグビー協会とオーストラリアラグビー協会が連携を深め、両国のラグビーの発展および互いのハイパフォーマンス向上を目指し、アジア太平洋地域のラグビー協会として共有する利益を確認していくための覚書を、7月21日に締結した。
これにより両協会は、代表チームの定期的な試合の開催のほか、国内トップレベルのクラブチーム同士の対戦など、戦略的かつ商業的な協業機会を模索していく。
2024年から2029年までの間、日本代表およびJAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)は、ワラビーズ(オーストラリア代表)およびオーストラリアAチームとの日本での定期的な対戦のほか、女子代表の対戦を予定している。また、スーパーラグビー所属チームとジャパンラグビーリーグワン所属チームとの対戦機会や、日本の女子トップチームのスーパーW(Super W)チームとの交流などを検討していく。女子ラグビーの分野は、本覚書において継続的なパートナーシップの重要な柱となり、両協会は、環太平洋地域における女子ラグビー競技の発展によりいっそう努めていくという。また、15人制、7人制ともに、ユース世代(U18、U20、その他)や各地域代表チームとの交流機会の創出を検討し、選手育成における連携も進めていく。
日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事は、「日本ラグビーとオーストラリアラグビーは、環太平洋地域におけるラグビー発展に向け、長きにわたり友好関係を築いてまいりました。このたびの覚書締結により、今後に向けオーストラリア協会とのパートナーシップをさらに強化できますことを、大変光栄に嬉しく思います。世界的に人気の高い代表チームを擁し、スポーツビジネスにおいても常に革新的な発展を遂げているオーストラリアラグビーとの連携を通じ、日本ラグビーの成長をさらに加速してまいりたいと存じます」とコメントした。
日本ラグビー協会は今年、ニュージーランドラグビー協会とも覚書を締結し、同国代表オールブラックスの2024年の来日が決まるなど、関係を深めている。