昨年秋に一部の選手が飲食店でトラブルを起こし、リーグワン等への報告が遅れたことも問題視され「けん責」処分を受け、2022-23シーズン途中から活動を停止したこともあってディビジョン3へ降格となった日野レッドドルフィンズが、再出発の新体制を発表した。
2021年からレッドドルフィンズに加わり、アカデミーコーチやチーム強化ディレクターを務めてきた元日本代表SHの苑田右二氏(50歳)がヘッドコーチに就任。苑田氏は神戸製鋼コベルコスティーラーズ(現・コベルコ神戸スティーラーズ)で指揮を執った経験もある。
志賀得一・前 部長、田中勝利・前 ゼネラルマネージャー、藤本英二・前 事業統括責任者は退団となった。
苑田ヘッドコーチは、「まず初めに今シーズンもラグビーができる環境を整えていただいた日野自動車をはじめとする関係者の皆様へこの場を借りて感謝申し上げます。70年を超える歴史ある日野レッドドルフィンズのヘッドコーチに就くにあたり、大きな誇りと責任を感じており、何より素晴らしい選手、スタッフ、家族、ファン、スポンサー、日野自動車、OBの皆様と新たな挑戦ができることに非常にわくわくしております。観客、プレーする選手、スタッフ、みんながわくわくするエキサイティングなラグビーで、強く・愛され、街の誇りとなるようなチームを目指し、日野ファミリーのみなさまと共に新たな未来を築いてまいります」とコメントした。
そして、キャプテンは、38歳のベテランLOである笠原雄太が任された。バイスキャプテンとして、FL/NO8中鹿駿(24歳)、FL/NO8ノア・トビオ(24歳)、SH橋本法史(27歳)、FB床田聖悟(25歳)がサポートする。
笠原キャプテンは、「日野レッドドルフィンズは、『選手・スタッフがお互いをリスペクトし、日野独自の“一体感”があるチーム』を目指します。試合中のミスは全員でカバーし、良いプレーは全員で喜ぶ! 全力でラグビーを楽しみ、一緒にラグビーをしたいと思われるような魅力あるチームになれるように、泥臭くひたむきに努めてまいります。一からの出直し、選手・スタッフ全員でハードワークしていきます」と決意を述べた。
2023-24シーズンのスローガンは『EXCITING NEW CHALLENGE』に決定。
苑田ヘッドコーチは、「日野レッドドルフィンズのラグビーを見る人が、プレーする選手が、わくわくするようなものにしたい。選手とスタッフがフィールド内外で規律を重んじ献身的なハードワークをおこない、日野レッドドルフィンズの歴史や文化に素晴らしい変化を加えたい。そしてこれらの過程にチーム全員がベストを尽くすことを誓ってこのスローガンを作りました」と説明。
このスローガンを胸に、新たな挑戦を始める。