かつてニュージーランド代表“オールブラックス”の10番をつけたこともあるリマ・ソポアンガが、清水建設江東ブルーシャークスに加入することが7月3日に発表された。リーグワンのディビジョン3に降格となったブルーシャークスの新たな司令塔候補として期待される。
2015年のスーパーラグビーで得点王になるなど活躍してハイランダーズの初優勝に貢献し、同年、オールブラックスデビューを果たしたソポアンガ。ワールドカップ出場経験はないが、2017年末までに16キャップを重ねた。そして、国際統括団体のワールドラグビーが国代表の選手資格に関する規定を改定したことで別の国の代表選手になることが可能となり、ワールドカップイヤーの今年、ソポアンガは自身のルーツがあるサモアの代表に招集されている。
ハイランダーズを退団後、ワスプス(イングランド)、リヨン(フランス)と渡り歩いてキャリアを重ねてきた32歳のスタンドオフは、「清水建設江東ブルーシャークスに加入するのを大変楽しみにしています。ブルーシャークスに所属している選手たちからとても良いチームだと聞いています。私と私の家族は、新しい文化言語やクラブに身を置くことにとても楽しみにしています。全力を尽くして頑張ります」とコメントした。
昇格を目指す清水建設江東ブルーシャークスはほかにも、2022-23シーズンに九州電力キューデンヴォルテクスの共同主将を務めたLOトム・ロウ(32歳)と、三菱重工相模原ダイナボアーズを退団したLO/NO8サム・チョンキット(28歳)を獲得したことを明らかにした。
そして、新体制も決まり、昨季までチームディレクターを務めていた仁木啓裕氏が監督を兼任することが発表された。
仁木監督は「他のリーグワンの監督の皆さまに比べて、知識、経験、実績は劣るかもしれません。しかし、その分、熱意や挑戦心、前向きな姿勢、そして結果にこだわる姿勢を見ていただければ幸いです。選手たちは、チームの理念である仕事とラグビーを両立させるべく、真剣に取り組んでいます。その姿勢は、私自身も見習うべき点であり、チームの力になっています。必ず皆さまに最高の試合を提供し、皆さまの期待に応えられるよう、チーム一丸となって取り組んでまいります」と意気込みを述べた。
キャプテンはNO8/FL白子雄太郎(30歳)、バイスキャプテンはWTB/FB尾崎達洋(27歳)がそれぞれ新任となる。