ラグビーリパブリック

対抗戦とリーグ戦のオールスター戦は、43-43の同点に。4062人の声援が秩父宮を満たす。第11回関東大学オールスターゲーム2023

2023.07.03

意地のぶつかり合いとなったスクラム。左の青いジャージーの中央は帝京大の江良颯 主将。対抗戦選抜を率いた(撮影:福地和夫)

 関東大学リーグ戦選抜が左タッチ際のスペースを攻略。WTB石岡玲英(法大)を走らせて、同点に並ぶトライがインジャリータイムに決まった。SO武藤ゆらぎ(東海大)のゴールは惜しくも外れて43-43。このカードでは大会初めての同点となった。

 7月2日、東京・秩父宮ラグビー場で第11回関東大学オールスターゲーム2023がおこなわれた。関東大学対抗戦グループ、同リーグ戦グループなど、関東協会に所属する大学が五つのカテゴリーに分かれて対戦。ふだんは同会場で試合開催のない下部のリーグまでが選抜選手を送り込んでそれぞれ対戦した(今年は1カードのみ単独校同士の対戦。全結果は文末に)。

 催しの最後にセットされた対抗戦選抜vsリーグ戦選抜は、各校から選抜された選手たちの所属チームの部員がそれぞれ、大挙して応援に駆けつけ、バックスタンドに。大会運営側の指定により、対抗戦側が神宮サイド(メインから見て左)に、リーグ戦は246号線サイド(同じく右)に配置。あえて、まとまって座り、「応援合戦」としてイベントの一部をなした。

 午前中からカテゴリーを入れ替えて行われるため、実際の観客数は5000をゆうに超える規模となった。グラウンド上の選手たちと同じく、チームの垣根を越えてともに応援を楽しむ姿、そんな応援合戦を含めて場を楽しむOBや学生の保護者、ファンの熱気で、聖地とされるラグビー場は一日、歓声に包まれた。

対抗戦vsリーグ戦の通算成績は、対抗戦選抜が4連勝の後の引き分けで、通算では対抗戦5勝、リーグ戦3勝、1分となった(第8回、9回は中止)。

※各試合記録、出場メンバーなどはこちら(外部サイト:関東ラグビー協会)

◉第11回関東大学オールスターゲーム2023

第1試合 <7人制>
リーグ戦選抜BLUE  29-5 リーグ戦選抜RED             

第2試合 <7人制>
理工系リーグ選抜 19-19 医歯薬リーグ選抜

第3試合  <7人制>
リーグ戦2部選抜 63-0 対抗戦Bグループ選抜      

第4試合  <7人制> 学生クラブセブンズ優勝校 vs メディカルセブンズ優勝校
慶應準体育会ラグビー部JSKS 21-10 順天堂大学医学部ラグビー部

第5試合
対抗戦選抜 43-43 リーグ戦選抜

インジャリータイムに同点トライ。法大主将の石田玲英が観客を沸かせた(撮影:福地和男)
対抗戦選抜のWTB安田 昂平は、ハングリーな動き(撮影:福地和男)
お昼の注目イベントとしておこなわれた「プロップ56メートル走」出場者たち。22メートルラインから22メートルラインまでを疾走した。対抗戦A、リーグ戦1部の各校からPR限定で1名選出。選手たちの身体能力の高さをあらためてアピールした。2レースおこなわれ、それぞれ1位は、島田晃誠(東洋大/左PR/松山高)、姚 優(よう・ゆう/東海大/右PR/保善)。めちゃ速かった(撮影:JERFU)
リーグ戦選抜BLUE(4部) とリーグ戦選抜RED(3部)(撮影:JERFU)
理工系リーグ選抜(グレー)と医歯薬リーグ選抜(撮影:JERFU)
リーグ戦2部選抜(赤)と対抗戦Bグループ選抜(撮影:JERFU)
慶應準体育会JSKS(緑)、順天堂大学医学部(撮影:JERFU)
対抗戦選抜(青)とリーグ戦選抜(撮影:JERFU)
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