日野レッドドルフィンズを退団した元日本代表の浅原拓真が、リーグワンでディビジョン1昇格を目指す浦安D-Rocksに2023-24シーズン新加入することが6月30日に発表された。
国内最高峰リーグで通算100試合以上出場し、東芝ブレイブルーパスに所属していた2015-16シーズンにはトップリーグ(リーグワンの前身)のベストフィフティーンに選出されたことがある浅原。日本代表として12キャップを獲得し、サンウルブズの一員となって国際大会のスーパーラグビーで通算43試合出場した経験豊富なプロップである。
浅原は新たなチームとなる浦安D-Rocksのファンに、「バズと呼んでください!」とコメント。入団発表のプレスリリースには、絵が得意な浅原が自ら描いた似顔絵が用いられていた。
「このような機会を与えてくれたチームには本当に感謝しています。自分のスクラムでD1昇格に貢献したいと思います。今年で36歳になりますが、新たな気持ちでラグビーに精進します。ファンの皆様、D-Rocksのバズをよろしくお願いします!」
その一方、浦安D-Rocksの前身であるNTTコミュニケーションズシャイニングアークス時代から数えて4季在籍したジミー・トゥポウは退団が決定。クルセイダーズやブルーズといったニュージーランドの強豪チームを経て2019年度から日本でプレーし、フォワードの2列や3列で活躍した30歳は、家族を優先して母国へ帰ることを決めた。
「浦安D-Rocksファミリーのみなさま、とても悲しいことですが、私は浦安D-Rocksとしての活動を終了することを皆さんにお知らせします。皆さんと過ごした過去4シーズンは、私のプロラグビーキャリアの中で最も思い出に残る時間となりました。ここ数年で私はこの国、人々、チームに対する愛情を深め、生涯の友人と思い出を作りました。また、ここでの滞在中に多くのスキルを習得しました。私は日本語を話すようになり、日本の文化と生活様式を愛してきました」
そう振り返るトゥポウだが、個人的な状況にいくつかの大きな変化があり、クラブを去る決断をしたという。
「私がチームを去る主な理由は、私の家族関係が壊れ、息子と長期間離れ離れになったことです。特に過去2年間、このことが私の精神的健康と幸福に大きな影響を及ぼしました。私にとって最も重要なことは何か、それは息子マルコの現在の父親になることであることに気づきました」
浦安D-Rocksのファミリーには心から感謝している。
「これまで日本での時間を一緒に過ごしてくれたマネジメントスタッフ、選手、サポーターの皆さんのことは決して忘れられません。私はこのチームに在籍している間、このチームに全力を尽くし、それが浦安D-Rocksの伝統に貢献できたと願っています。皆様のご多幸をお祈りし、ニュージーランドから皆様を応援し続けます」