ラグビーの日本最高峰リーグで王座奪還を目指す東京サントリーサンゴリアスに、2023-24シーズンより加入する選手5人が新たに決まった。
6月上旬には南アフリカ代表のアウトサイドバックであるチェスリン・コルビの新加入を発表していたが、今回はFW4人、BK1人だ。
FW2列と3列が補強され、イングランド代表に招集された経験があるサム・ジェフリーズがサンゴリアスの一員となる。オーストラリア出身で浦安D-RocksからNECグリーンロケッツ東葛に移籍した31歳の長身ロックと同姓同名だが、サンゴリアスに加入するジェフリーズはイングランド出身の30歳で、過去7シーズンはブリストル・ベアーズでプレーしていた。
膝の重傷で一時は引退を考えたこともあったが、クラブの裏方スタッフとして働きながらリハビリを続け、約2年の時を経て選手として復活し、2022年夏のイングランド代表遠征に負傷者のカバーとして招集されたこともある(テストマッチ出場はない)。ブリストルのディレクター・オブ・ラグビーであるパット・ラムはジェフリーズについて、「サムがキャリアを脅かすけがからカムバックしてイングランド代表に招集されたことは感動を与え、それは彼の勤勉さ、献身性、そしてプロフェッショナリズムの証しだ」と高く評価していた。
日本で新しい挑戦をすることを決めたジェフリーズは、「東京サントリーサンゴリアスに入団できることをとても嬉しく思います。ラグビーの歴史に名を残す名門チームの一員となって、成功へ向けてチームに貢献できることを楽しみにしています」とコメントした。
ジェフリーズと同じく、ロック、バックローとしてプレーする選手では、日本代表として1キャップを持つシオネ・ラベマイもサンゴリアスの新戦力として期待される。
トンガ出身のラベマイは拓殖大学を卒業後、東芝ブレイブルーパス東京で3季プレーし、昨年6月のウルグアイ代表戦で日本代表デビュー。2022-23シーズンは浦安D-Rocksに所属していた。
移籍が決まった29歳のラベマイは、「チームの皆さんと一緒に、サンゴリアスでさまざまな経験ができることを楽しみにしています」とコメントした。
そして、セブンズ日本代表として2018年のワールドカップ・セブンズなどに出場したことがあるジョー・カマナ(31歳)もサンゴリアスの一員となった。
15人制ではセンターやウィングとしてプレーするニュージーランド出身のカマナは、これまでマツダブルーズーマーズ(現・マツダスカイアクティブズ広島)やコカ・コーラレッドスパークス(活動終了)などを渡り歩き、2021年から2シーズンは豊田自動織機シャトルズ愛知に所属していた。
サンゴリアス入団となって興奮しているというカマナは、「このチームで23人のプレーメンバーに入り、皆さんの前でプレーできるように、最善を尽くします! チャレンジがとても楽しみです」と意気込んでいる。
サンゴリアスはそのほか、オーストラリアのレベルズからFWのトレヴァ・ホゼア(23歳)とタマティ・イオアネ(26歳)も獲得。
身長203センチのロックであるホゼアは「歴史ある世界的なクラブの一員になれることを大変光栄に思います」と喜び、サンゴリアスへの貢献を誓う。
フランカー、NO8としてパワーを発揮したいイオアネは、「自分のスキルをさらに向上させ、チームの継続的な成功に貢献できることを楽しみにしています」とコメントした。