6月24日(土)は、パロマ瑞穂ラグビー場に行こう。
リーグワン参戦を目指す、新興チーム同士の対戦が見られる。
Gpassioners (ジーパッショナーズ)とルリーロ福岡がぶつかる。
ルリーロ福岡は昨季、初参戦のトップキュウシュウAで優勝した。
主催するのはジーパッショナーズ。
愛知県瀬戸市を拠点として、2021年10月に創部された新しいチームだ。
名前のGは、ゲイン(gain)の頭文字。人生を前に進めていく(gain)情熱(passion)を持った人たち、という意味が込められる。
旭野高校ラグビー部で同期だった、河合光さんと松下元重さんが作った。
河合さんは、高校卒業後は筑波大、清水建設でプレーを続け、現在は東海リーグ所属の名古屋学院大で監督を務める。ジーパッショナーズでもHCを担う。
「昔から情熱を持って何かをすることが好きでした。ただ、それを表現する場がなかった」と話す。
中学時代は、一人でも河川敷でひたすら練習に励む少年だった。ラグビーに没頭していることを忘れるくらい、没頭していたという。それだけの熱量を注げる場所を作りたいと思った。
そうした思いを松下さんに打ち明けた時、松下さんのなかにも「情熱を持ってラグビーがしたい」気持ちがあった。意気投合した。
「自分の情熱を自由に表現できるチームを作ろうと。何もないところからでも、情熱さえあればなんだってできることを信じているし、証明したい。それをより多くの人にも感じて欲しいです。本気でなにかに取り組むことは、それだけ労力もかかるし、勇気がいる。でも、そのこと自体に価値があると思っています。誰もが自分の情熱を燃やせる世界にしたい、というのがチームの理念です」
同じ時期に立ち上がったチームが、ルリーロ福岡だった。
創部に携わった浮羽究真館高校の吉瀬晋太郎先生とは、互いの考えに共鳴して、毎週Zoomで語り合う仲になった。
そうした関係性があって、今回のチャレンジマッチが実現した。
ただ、ジーパッショナーズは選手が不足していたから、この試合限りの「プロジェクトメンバー」を募集。元トップリーガーを中心に、思いに共感してくれたメンバーが集まった(メンバー一覧は一番下)。なかにはトップレベルでプレーを続けることを模索する選手もいる。アピールの場にもなる。
「ジーパッショナーズに関わると情熱的になれる、と感じる1日を作りたい」と河合さんは話す。メンバーが全体で集まれる日は3回しかないが、「バチバチの試合を見せたいと思っています」。
試合開催告知後はSNSのフォロワー数も急増。この試合の注目度は高い。1万5000人の満員のファンで、スタンドを埋めることが目標だ。
当日は試合のほかに、ヒーローショーやチアダンスショー、かけっこ教室などもおこなわれる。ラグビーファンも家族連れも楽しめるだろう。
チームの合言葉は、「やるか、めっちゃやるか」。見に来てくれた人に、本気で取り組むことの素晴らしさを伝える。
【登録メンバー】
1 前島利明(元・クリーンファイターズ山梨)
2 秋山哲平(元・江東BS)
3 徳重元気(元・秋田ノーザンブレッツ)
4 廣澤 拓(元・GR東葛)
5 田中章司(元・GR東葛)
6 簗 慶匡(くすのきクラブ)
7 李 智栄(元・RH大阪、現・千里馬クラブ)
8 Elijha Uitime(浜松クラブ)
9 山田啓介(元・GR東葛)
10 和田源太(元・静岡BR、現・浜松クラブ)
11 高平祐輝(元・GR東葛)
12 春山悠太(元・トヨタ)
13 山下 昂(愛知教員クラブ)
14 藤崎眞樹(元・三重H)
15 吉廣広征(元・GR東葛、現・江東BSスタッフ)
16 中西貴則(元・豊田自動織機、現・WG昭島スタッフ)
17 菊池圭祐(愛知教員クラブ)
18 中川大毅(元・秋田ノーザンブレッツ)
19 浜名健太(元・Gpassioners)
20 阿部智彦(Gpassioners)
21 左海達也(元・大阪ガス)
22 飯山竜太(元・GR東葛)
23 松下元重(Gpassioners)
HC 河合 光(元・江東BS)