Aブロック決勝 桐蔭学園14-7國學院栃木
関東1都7県の上位校が集い7ブロックに分かれて戦う、関東高校大会の決勝および3位決定戦が6月11日に東京の3会場(府中朝日フットボールパーク、AGFフィールド、東芝府中事業所グラウンド)でおこなわれた(25分ハーフ)。
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最上位のAブロック決勝では、今季3度目の対戦となった桐蔭学園と國學院栃木が激突した。
関東新人大会、全国選抜大会準決勝では大差で勝利していた桐蔭だが、この日はエリアマネジメントに苦戦。14-7で辛くも関東王者の座を手にした。
序盤から激しく攻守が入れ替わった。
國栃は試合開始のキックオフでいきなりターンオーバー、連続攻撃を仕掛ける。最後はノックオンに終わり、直後のラインアウトもジャンパーの頭上を越えた。
そのボールを生かして自陣から外側まで回した桐蔭は、CTB白井瑛人が左タッチライン際を駆け抜ける。しかし、こちらも相手陣22㍍内でノックオンに終わった。
お次は國栃。試合を通じて桐蔭を苦しめた、巧みなハイパントで敵陣22㍍内に侵入したが、またもラインアウトのミス。さらにキック合戦で痛恨のキャッチミスを犯し、桐蔭を自陣に入れた。
桐蔭の先制トライは、ゴール前の攻防からPR前田麟太朗が体を反転させ、ねじ込んで奪った(13分)。
その後も蹴り合いでミスを重ねた國栃だったが、CTB福田正武が流れを変える。自陣からのラインブレイクで敵陣22㍍内のラインアウトを獲得。BKに展開して、最後はWTB永沢拓夢がインゴールに入った(20分)。7-7の同点に追いつく。
後半は4分に桐蔭がモールでのトライで再びリードを広げてから(14-7)、終始、國栃が敵陣での攻防を展開した。
桐蔭はキックのダイレクトタッチや不用意なノックオンなどで、自陣からの脱出に失敗。國栃FL千野太雅のジャッカルにも阻まれた。
しかし、國栃も度重なるラインアウトのミスで好機を逃し続ける。ついに得点を奪えず、ノーサイドの笛が鳴った。
桐蔭は4年ぶりに同大会で優勝をおさめた。藤原秀之監督は「負けなかったことが唯一の財産」と表情は険しかった。
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