世界各国から一流選手を集めてチームを編成するバーバリアンズが、5月28日にロンドンのトゥイッケナムスタジアムで世界選抜(WORLD XV)と対戦し、48-42でドリームマッチを制した。
伝統あるバーバリアンズに招待され、背番号7をつけた山本凱(東京サントリーサンゴリアス)はフル出場で勝利に貢献した。80分間、献身的にプレーし続け、前半にはジャッカルを成功。ジャパンラグビーリーグワンの選手たちにゴールデンショルダーの持ち主と認められた山本は、後半には、この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチとなるフィジー代表のCTBセミ・ランドランドラに強烈なタックルを決め、イタリア代表のLOニコロ・カノーネに果敢に突き刺さったシーンもあった。
山本以外にも、リーグワンに関係がある選手たちが活躍。
バーバリアンズでは、SOクウェイド・クーパー(花園近鉄ライナーズ)がキレのあるダンスステップやマジックハンドのパスで観客を魅了し、WTBテビタ・リー(東京サントリーサンゴリアス退団)やCTBセタ・タマニバル(東芝ブレイブルーパス東京)も躍動。
世界選抜では、WTBに入ったイズラエル・フォラウ(浦安D-Rocks)が好走と鮮やかなオフロードパスでスタジアムを沸かせ、LOハリー・ホッキングス(東京サントリーサンゴリアス)もアグレッシブにプレーしてトライをアシストするなど、奮闘した。
激しい点の取り合いとなった試合は終了間際、バーバリアンズがトライで勝利を確実にし、国際舞台から去るウェールズの英雄、世界最多キャップホルダーでもあるLOアラン=ウィン・ジョーンズがゴールキッカーを務め、不成功に終わったが、両チームの選手、スタッフ、そしてファンもみな笑顔でドリームマッチはノーサイドとなった。