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女子日本代表がアジアチャンピオンシップ優勝 堅守と11トライでカザフスタンを圧倒

2023.05.28

アジアを制した新生サクラフィフティーン。優勝トロフィーを掲げる新主将の長田いろは(写真提供:JRFU)


 カザフスタンに遠征してる女子日本代表(愛称:サクラフィフティーン/世界ランキング11位)は、5月28日、アルマトイで開催された「女子アジアラグビーチャンピオンシップ2023」の決勝で女子カザフスタン代表(同19位)を72-0と圧倒し、優勝した。

 この結果、サクラフィフティーンは今年秋から始まる新設の女子15人制ラグビー国際大会「WXV」で、女子スコットランド代表(世界ランク9位/2023女子シックスネーションズ4位)などと一緒のディビジョン2に入ることが決まった。

 女子ワールドカップの挑戦を終えてから7カ月。今回の女子アジアチャンピオンシップでは、準決勝で対戦予定だった女子中国代表が出場を辞退したため、サクラフィフティーンにとってはこの試合がワールドカップ後最初のテストマッチだった。

 序盤にNO8永井彩乃が力強いボールキャリーで連続トライを挙げ、リードしたサクラフィフティーン。SO大塚朱紗のキックによるエリアマネジメントでもゲームを優勢に進め、80分通してディフェンスセットは速く、ハードに突き刺さり、ダブルタックルも連発でカザフスタンを苦しめた。スクラムでもプレッシャーをかけ、接点のファイトも激しかった。

タックルするLO櫻井綾乃。サクラフィフティーンは世界を目指しディフェンスを鍛えていく(写真提供:JRFU)

 主導権を握ったサクラフィフティーンは、20分にも敵陣深くに入ると、テンポよくボールを回してWTB今釘小町が左外を抜け、インゴールに持ち込み追加点。24分にもすばやいリサイクルからのスピーディーなアタックで相手を崩し、SO大塚のキックパスをダイレクトキャッチしたWTB安尾琴乃がトライゲッターとなった。

 サクラフィフティーンの勢いは止まらず、28分にはモールでゴールに迫ったあと、FWがピック&ドライブを繰り返し、PR北野和子が突っ込み得点。ハーフタイム前には、この試合が初キャップとなったFB西村蒼空とCTBパラキゆきが連続でデビュー戦トライを決め、前半だけで46-0とした。

 スタミナがあるサクラフィフティーンは、後半もカザフスタンにプレッシャーをかけ続け、4トライを追加し、最後まで堅守を貫き無失点で完勝となった。

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