ラグビーリパブリック

世界大会を見据えるU20日本代表、強化試合でNZU相手に8トライ挙げ勝利。

2023.05.27

ボールを手に駆け出すSH土永旭。後ろは主将のFB大町佳生(撮影:松本かおり)


 20歳以下(U20)代表による世界大会「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ」を1カ月後に控えるU20日本代表は、東京・秩父宮ラグビー場で5月27日、来日したNZU(ニュージーランド学生代表)相手に強化試合をおこない、52-46で競り勝った。

 序盤、相手に先制点を許したU20日本代表だったが、前半11分、敵陣深くに入ると、母親が日本人である英国出身のLOハリー・ウィラード(ダラム大)が仲間のサポートを得て力強いボールキャリーでゴールに迫り、クイックリサイクルでパスをもらったCTB平翔太(明治大)がタックルを破ってトライを奪い返した。

 18分にはラインアウトからの展開でキャプテンのFB大町佳生(帝京大)が抜けてゲインし、右外でボールをもらったWTB御池蓮二(立命館大)がゴールへ走りきった。

 さらに、24分にはハーフウェイ付近でボールを奪い返すと、SH土永旭(京都産業大)が約50メートル走りきり追加点。SO楢本幹志朗(筑波大)はコンバージョンを3本連続で決め、21-8とした。

 しかし、平均年齢22歳のNZUが徐々に点差を詰め、後半の立ち上がりもよく、44分(後半4分)、ゴール前中央にいたパワフルなWTBがタックラーを振りきり、逆転した。

 それでも、6点ビハインドとなったU20日本代表は51分、WTB御池がキック&チェイスでバウンドも幸運となってチャンスを作り、サポートのFL小林典大(関西学院大)がトライ。SO楢本のゴールキック好調で、再びリードを奪った。

 その後、ゲームをひっくり返され、28-39とされたU20日本代表だが、63分、ハーフウェイでボールをもらったフレッシュレッグのWTB矢崎由高(早稲田大)がブレイクし、さらにキックスキルを使った個人技でトライ。コンバージョンも成功で4点差に詰めた。

 そして、スクラムでも相手にプレッシャーをかけたU20日本代表は、70分、ゴール前で3度目のスクラムも圧倒してペナルティトライを獲得し、逆転した。

 その前に相手にイエローカードが出ていて数的有利となったU20日本代表は、72分にも自陣からボールをつないでFL小林がフィニッシュ。75分にも相手を崩してゴールに迫ると、スペースを見ていたSO楢本がインゴールへボールを蹴り、WTB御池がファイブポインターとなった。

 その後、NZUに7点を許したもののリードを守りきり、ジュニア・ジャパンとして参加した5月前半のワールドラグビーパシフィック・チャレンジ(1勝2敗)に続き、新たな自信をつけた。

 ワールドラグビーU20チャンピオンシップは6月24日~7月14日に南アフリカで開催される。

ノーサイドのU20日本代表とNZU。マッチオフィシャルも一緒に記念撮影(撮影:松本かおり)
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