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来日中のNZUはベテラン、若手のバランスよし。きょう(5/24)阪神バーバリアンズ戦

2023.05.24

2018年来日時のNZU。伝統とプライドを持つチーム。(撮影/松本かおり)



 5月27日に秩父宮ラグビー場でU20日本代表と戦うNZU(ニュージーランド大学クラブ代表)が、本日(5月24日)、阪神バーバリアンズと戦う。

 阪神バーバリアンズはNTTドコモレッドハリケーンズ大阪、コベルコ神戸スティーラーズ、花園近鉄ライナーズの阪神地区3チームで編成される。
 東大阪市花園ラグビー場 第2グラウンドで13時キックオフ。『週刊ひがしおおさか』のYouTubeチャンネルでのライブ配信が予定されている。

 NZUは現地での強化は以前ほどではないが、日本ラグビーの発展の近くにいつもいてくれたチームのひとつだ。
 以前は代表クラスの選手たちもプレーし、日本代表と戦ってきた歴史もある。

 2000年代になってからの来日チームにも、2009年のサム・ホワイトロック、2007年のアダム・トムソン、2003年のコンラッド・スミスなど、のちにオールブラックスで中核となった選手たちがいた。

 ちなみにホワイトロックは、関東代表と全慶大に、それぞれ30-31、27-30と敗れ、トムソンは32-35でU23日本代表に敗れた。
 スミスも早大に31-37と敗れている。

 今回のツアーメンバーにビッグネームはいないが、年齢的にもバランスがとれた構成のようだ。
 主将を務めるのは、元マナワツ代表(オタゴ代表もあり)のニック・グロガン。U20 NZ代表経験もあるPRで、29歳だ。

 FW最前列には、NPC(NZ国内州対抗選手権)で活躍する選手たちがいる。
 PRサム・レスターは昨年、オークランド代表でプレーした。HOテ・アリキ・テ・プニはオークランド大学クラブの主将を務めるリーダーシップを持ち、ベイ・オブ・プレンティ代表、オークランド代表でプレーをしてきた。
 CTBのノア・フォスターもタスマン代表の実力を持つ。

 今回のツアーがNZUデビューとなる選手が多いのも特徴だ(12人)。
 HOハリソン・デーキンは爆発的な走力が魅力。LOアレフォシオ・エイホは昨年のU19 NZ代表だ。
 FLのジョシュ・レッターは2022年のオタゴ地区のベスト・クラブラグビープレーヤーに選ばれている。

 BKではSOのブレア・マレーが注目される。
 スピードがあり、タックルも強い。ゲームブレーカーとして期待される21歳だ。
 CTBアイザック・レオタとWTBテ・ウェヒ・ライトはそれぞれ28歳と30歳。豊富な経験がチームで生かされそうだ。

 今回のツアー参加者の中で最年少は、18歳のクーパー・ロバーツだ。マールボロ・ボーイズカレッジを卒業し、カンタベリー大クラブに所属する。
 線は細いが、189センチの長身を活かした大きなストライドで駆ける。

 初夏の空の下、NZUと日本チームのの交流を観るのはいつも楽しい。
 好ゲームを楽しもう。