韓国ラグビー「2023コリアスーパーラグビーリーグ2次大会」が、5月20日まで毎週土曜日に仁川市南洞ラグビー場で開催された。1次大会3位現代グロービス、4位OK金融と大学優勝の高麗大に軍体育部隊(尚武)を加えた4チームが参加。
2連勝の現代と尚武が最終日20日に対戦、現代が7トライを奪い54-5で圧倒し全勝優勝を決めた。最終日に出場した、浦安D-Rocksから現代へ加入のWTB石川貴大は後半25分にトライを奪う。出場4試合すべて合計5トライを決め韓国ラグビー史に名を刻んだ。2位は尚武(2勝1敗)、3位にOK金融(1勝2敗)、4位が高麗大(3敗)。
◆現代 54(30-5)5 尚武
先制は開始わずか1分。尚武の反則で現代が敵陣ゴール前5メートルの右ラインアウト。モールでボールを持ったFL坂和樹(浦安Dから加入)がライン際にかまえるHOユ・ジフンへ。ユが仕留めた。コンバージョンも好調なSOチョン・ブヒョンが蹴り込んだ(7-0)。
10分にチョンがPGを成功し10-0とすると、5分後、左ラインアウトから押し込む、ボールを出すと再びHOユがゴールラインを越えた。
尚武は20分、左WTB金ウィデが22メートル線付近からインゴールへボールを転がすも、押さえることができなかった。続けて現代エリアで攻撃を続ける。ラックから出たボールをSO金チャンドルが右ライン際へキック、これをWTB金ヒョンヨンが再度、蹴り込んでインゴールで押さえた。これが唯一の得点に。
しかし、リスタートのボールを現代がタックルでターンオーバーすると、NO8イモシが仕留めるなど30-5で後半へ。
16分、チョンがPG成功で33-5とする。2分後、尚武22メートルのスクラムからFL坂が大きくゲインする。フォローしたNO8イモシへラストパスを渡し、中央へ2本目のトライで40-5と試合を決めた。
25分、WTB石川が敵陣左ライン際ラックでボールを持ち出し、絶妙なボディバランスで尚武ディフェンスをかわしファイブポインターに。試合は54-5で終えた。浦安から参加のLO佐藤大樹は後半20分からNO8でピッチに立った。
◆OK金融 78(40-0)12 高麗大。
OKが前半6トライ、40点を奪い試合を早々と決めた。
7分、最初のトライはWTBコ・スンジェ。高麗陣10メートル、高麗ボールのスクラムからボールがOKへ渡る。継続し、右タッチライン際でパスを受けたコが右中間ゴールラインを越えた。
13分、15分には中央線の高麗ボールラインアウトをOKがスチールし、フェーズを重ねて左WTB朴ジョンヒョンとFBユ・ジェフンがファイブポインターになる。早くも21-0とした。
26分はNTTドコモレッドハリケーンズ大阪から加入のシオネ・ヘマロト・アフェムイが左ラインアウトからゴール前へ進んだラックから持ち出し、左中間へトライを奪った。このラックではトヨタヴェルブリッツから加入のSH梁正秋(りゃん・じょんちゅ)がボールを持っているかのようにダミーを見せてフォローした。シオネは3試合連続トライだ。
OKがこの後も2トライを奪い、40-0で前半終了。
後半も1分48秒、高麗陣22メートル外のスクラムをシオネが持ち出し左中間へ運ぶ。パスを受けたSH梁がゴールライン手前へ進めると、シオネがトライラインを越えた。後半も計6トライを重ねた。
高麗は、ようやく25分にOKボールキャリアーをゴール前まで追い込む。LO金セフンがタックル、こぼれたボールをトライへ結び付けた。OKに加入の PR谷峻輔(ヤクルトレビンズ)は後半から左PRで、CTB金勇輝(きむ・よんひ、NTTドコモ)も先発し前半38分まで出場した。CTB金はこの後、韓国代表としてアジアラグビーチャンピオンシップ(6月にマレーシア、香港とアウェーで対戦)を戦う。