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浦安D-Rocksが退団選手発表。元日本代表のトンプソン、オリンピアンの羽野は引退。

2023.05.18

上左からトンプソン ルーク、羽野一志。下左からシオネ・ラべマイ、グレイグ・レイドロー


 リーグワンのディビジョン2で全勝優勝しながらも入替戦に敗れて昇格を逃し、2022-23シーズンを終えた浦安D-Rocksが、5月18日、退団が決まった選手を発表した。

 日本代表として初のワールドカップ4大会出場、最年長出場記録も持ち、特に歴史的快挙となった2015年と2019年のワールドカップで国民を熱狂させたレジェンド、トンプソン ルークが引退する。日本ラグビーの歴史に名を残す偉大なロックは、2020年に一度プレーを終えてブーツをしまっていたが、2021年11月に選手復帰を表明し、浦安D-Rocksの前身であるNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安に加入してリーグワン8試合に出場していた。
 42歳になったトンプソンは、「今シーズンで現役を引退することといたしました。引退をするのは少し寂しいですが、浦安D-Rocksの一員としてプレーができとても楽しかったです。ファンの皆さん、チームメイトの皆との特別な思い出がここにはたくさんあります。ファンの皆さん、これからは僕と一緒に浦安D-Rocksを応援しましょう! ありがとうございました」と感謝を述べた。

 そして、セブンズ日本代表としてオリンピック2大会(リオ2016、東京2020)に出場した羽野一志(31歳)も現役引退を決めた。15人制ではおもにFBとして活躍した羽野は社業に専念する予定で、「好きで始めたラグビーではありませんでしたが、気づけば20年間ラグビーに没頭する人生でした。ファンの皆様はいつもあたたかく応援してくださり試合や練習時のモチベーションになりました。選手は引退しますが、次はD-Rocksのファンとして皆様とともに応援したいと思います」とコメントした。

 同じく、セブンズ日本代表に選ばれたことがあるWTB石井勇輝(27歳)もD-Rocks退団が決定。シャイニングアークス時代を含め5シーズン在籍した石井は、「ファンの皆様のご声援が僕のラグビーを頑張る原動力でした。このチームで経験したことは一生の財産です。本当に5年間ありがとうございました」と感謝を述べた。

 さらに、昨年6月に日本代表デビューを果たしたNO8シオネ・ラべマイ(29歳)もD-Rocksを去る。東芝ブレイブルーパス東京を経てD-Rocksに加入し、1シーズンのみの在籍に終わったが、移籍してプレーを続ける予定で、新天地での活躍を胸に期する。

 また、4月に引退を表明していたスコットランドの英雄、世界的SHのグレイグ・レイドロー(37歳)は改めてコメントを発表。
「日本にあたたかく迎え入れてくださったファンの皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。自分自身含めD-Rocksは今シーズン、新しいチームとしてファンの皆さんとつながることができて大変嬉しく思っています。これから先もD-Rocksは浦安を代表するチームとしてファンの皆さんと共に戦っていきます。また、選手として皆さんの前でチームメイトと一緒に戦えたこと大変光栄に思っています。重ねてにはなりますが、これまで応援いただいたファンの皆さん誠にありがとうございました」

 そして、PR上田竜太郎(32歳)、SH西橋勇人(32歳)、FL松本健留(24歳)も引退する。

 ジュニア・ジャパンに選ばれたこともある上田は、「東福岡から始まった、僕のラグビー人生。その後、早稲田大学からNTTと、17年間ラグビーをお腹いっぱいできた自分をまずは、褒めてあげたいです。自分がここまで、ラグビーができたのもファンの皆様の応援に力をいただけたからだと思っております。本当にたくさんの、応援ありがとうございました!」とコメントした。

 上田とともに早大を卒業し2013年にシャイニングアークスに加入した西橋も、10季在籍したクラブを退団して社業に専念することになり、「職場、ファンの方々には良い結果が出ている時もそうでない時も我々から離れるのでなく応援してくださり、いつも元気をいただいておりました。ありがとうございました。ラグビーを始めて30年。ここまで来るのには自分だけの力ではなく、これまで関わってきた仲間、なによりも家族の理解と支えがあったからだと思います」と述べ、応援・サポートしてくれた人たちに感謝した。

 そして、松本は脳しんとうの影響により、24歳の若さで引退。今シーズン、プレーする機会はなかったが、「シャイニングアークス時代からファンの皆様の温かいご声援をいただきながらプレーできたこと、深く感謝しております。今後はD-Rocksファンとして、チームの成長を応援し続けます。僕も新しい道で成長するために頑張ります。これまで本当にありがとうございました!」と語り、退社して新しい人生を歩む。

 HO森屋颯太(23歳)と南アフリカ出身のWTBシルヴィアン・マフーザ(29歳)は退団して移籍予定。
 宗像サニックスブルースから加入して1シーズンのみの在籍だった森屋は、「短い間でしたが応援ありがとうございました! ファンの皆様の応援が自分の原動力につながっていました。皆様の前でプレーをすることができず残念ですが、またどこかでお会いできたら嬉しいです」とコメントした。

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