ワールドラグビーセブンズシリーズのコアチームから降格することが決まった男子セブンズ日本代表は、5月12~14日に開催されたフランス・トゥールーズ大会(2023シーズン男子・第10ラウンド)を14位で終えた。
順位決定戦ではウルグアイに敗れ、最終日は13位以下のトーナメントに臨むこととなり、招待チームのドイツには28-12で勝ったものの、最後はケニアに12-33で敗れた。
ケニア戦では、石田大河が野口宜裕に合図を送ってキックボールを確保しトライを奪うなど、前半途中までは競った。しかし、前半6分、ケニアのスピードランナーに勝ち越しトライを許し、さらにハーフタイム前にはブレイクダウンでプレッシャーをかけられてボールを失い、直後のスクラムからの相手攻撃を止められず、点差を広げられた。
日本は後半4分、野口が鋭いステップとランスキル、スピードを披露し、約50メートルを走りきる見事な個人技で会場を沸かせたが、終盤にも落球からカウンターを許すなどケニアに2トライを追加され、トゥールーズ大会を勝利で終えることはできなかった。
男子セブンズ日本代表のサイモン・エイモー ヘッドコーチは、 「トゥールーズ大会は残念な結果となりました。チームとして、タックルやブレイクダウン、コンタクトスキルが十分なレベルではなく、キックオフも安定しませんでした。ワールドシリーズで勝つために必要なすべての要素で正確性に欠けた結果となりました。ワールドシリーズ降格となってしまいましたが、最後のロンドン大会では、ジャパンセブンズの情熱を持って、コミットできるように頑張ります」とコメント。
キャプテンの林大成も悔しさをかみしめ、「今年の11月におこなわれるオリンピック予選に向けてチームのピークを迎えられるよう、来週のロンドン大会の準備をして全力で臨んでいきます」と前を向く。