男子セブンズ日本代表が、強豪国と競うワールドラグビーセブンズシリーズのコアチームから降格することになった。
常時参戦できるコアステータスを持つのは今季15チームだったが、来季からオリンピック形式に合わせて参加チーム数を「12」に減らすこととなり、各ラウンドの成績に基づいて与えられるポイントの合計によって競うシリーズ総合順位が、今季第10ラウンドのトゥールーズ大会が終了した時点で15位(コアチーム最下位)のチームは自動降格になることが決まっていた。
そして、14位と8ポイント差だった日本は、現地時間5月12日から始まったトゥールーズ大会で最低でもトップ8入りすることが残留への望みをつなぐ条件だったが、プールDで3戦全敗し、カップ準々決勝進出ならず今シリーズのコアチーム最下位が確定した。
日本はオープニングゲームでオーストラリアに5-49と大敗。
前半4分に石田吉平の鋭いステップワークで敵陣深くに入り、いったんボールを失ったが松本純弥と丸尾崇真のカウンターラックで相手にプレッシャーをかけ、インゴールに転がったボールを谷中樹平が押さえ先制した。
しかし、ハーフタイム前に逆転され2点ビハインドで折り返すと、後半はキックオフでの失敗やボール争奪の苦戦が失点につながったシーンが3度もあり、勢いづいたオーストラリアにトライを重ねられ、大差がついた。
大会初日におこなわれた2戦目では、サモアに12-28で敗れた。
この試合も先制しながら逆転された日本は、後半3分にゴールに迫ってボールをつなぎ松本のトライで9点差に詰め、その後もアタックは勢いがあり、ディフェンスはよく粘って食らいついた。
しかし、試合終了間際、目まぐるしい攻防で得点できず、サモアにトライを許し、惜敗となった。
そして、13日におこなわれたプール最終戦の結果次第ではトップ8入りの可能性があった日本だが、アイルランドに0-66と惨敗し、コアチーム残留の望みは絶たれた。
この試合は、スクラムでターンオーバーされたり、キックオフの課題も修正できず、相手のパワーにも圧倒され、ディフェンスは崩壊して計10トライを許した。
9位以下のトーナメントに回った日本は、ウルグアイにも5-17で敗れ、2日目を終えた。
前半、ロングパスをインターセプトされるなど10点ビハインドで折り返し、後半もフィジカルを活かす南米の男たちに点差を広げられた。
日本は終盤、津岡翔太郎がトライを奪い返したが、反撃はそこまで。
日本は、トゥールーズ大会最終日は13位以下のトーナメントに臨み、招待チームのドイツと対戦する。