ジャパンラグビーリーグワンの2022-23シーズン前半に旋風を巻き起こした三菱重工相模原ダイナボアーズは、来季も国内最高峰ステージで戦う。最終的に10位に沈み入替戦に臨むこととなったが、昇格を目指した豊田自動織機シャトルズ愛知との戦いに2連勝し、ディビジョン1残留を決めた。初戦を38点差で大勝したのに続き、5月14日に神奈川・海老名運動公園陸上競技場でおこなわれた第2戦は43-14で制した。
開始早々、相手にイエローカードが出て数的有利となったダイナボアーズは、3分、敵陣深くに入ってモールでゴールに迫り、パワープレーを挑み副将のFL鶴谷昌隆がインゴールにボールを押さえ先制した。12分にもドライビングモールでチャンスを作ると、持ち出したFL坂本侑翼が右外を抜けて得点。序盤、反則が多かったシャトルズに対し、ダイナボアーズは優勢にゲームを進め、20分にもモールを活かして坂本が連続トライを決めた。
27分に辛抱強くアタックを継続したシャトルズに7点を許したが、ダイナボアーズは36分にも攻め込み、FWが中央付近に相手ディフェンダーを寄せたあと大きくボールを動かし、WTB奈良望がファイブポインターとなって24-7で折り返した。
一方、今季ラストゲーム勝利へ執念を燃やすシャトルズは52分(後半12分)、強みとするスクラムで押し込みアドバンテージを得、ボールを展開し、CTBジェームズ・モレンツェが中央を破ってトライ。コンバージョンも成功で10点差に詰めた。
しかし、ダイナボアーズは56分、PKを得てからの速攻でCTBカーティス・ロナが追加点を獲得。76分にも、この日何度も得点の起点となったモールで押しきり、その後、ディフェンスでも奮闘し続け、最後はSOマット・トゥームアがインターセプトからチーム7トライ目を記録した。そして、今季かぎりでの退団が決まっていた前主将のヘイデン・ベッドウェル=カーティスがコンバージョンを成功して締めくくり、仲間たちと笑顔で抱擁を交わした。