入替戦の初戦を19点ビハインドから引き分けに持ち込んだ釜石シーウェイブスRFCが、5月13日に愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれたクリタウォーターガッシュ昭島との第2戦を38-28で制し、ディビジョン2残留を決めた。
負けたら降格となる大一番で、釜石シーウェイブスは先に主導権を握った。
前半4分、ゴール前でフェイズを重ね、アドバンテージをもらってSO中村良真がキックパスを放ち、WTB阿部竜二が右外で捕球して先制トライを決めた。
さらに、中村の正確なショットで加点後、17分にもゴールに迫り、LOベンジャミン・ニーニーがパワープレーで得点。リスタート後にはCTBヘルダス・ファンデルヴォルトが自陣深くからブレイクスルーで大きくゲインし、つないでSH南篤志がファイブポインターとなった。
その後、相手にモールトライを許した釜石シーウェイブスだが、38分にもペナルティゴール(PG)で加点し、25-7で折り返した。
一方、ディビジョン3を3位となって昇格への挑戦権をつかんだクリタウォーターガッシュ昭島は、47分(後半7分)に敵陣深くに入ってラインアウトから攻め、モールから抜け出したNO8テビタ・オトがトライ。その後、力走した相手NO8サム・ヘンウッドを止められず再び点差を広げられたが、55分にもモールを活かした攻撃でHO栗原良多が抜けてインゴールに押さえ、食らいついた。
しかし、釜石シーウェイブスは58分と66分にSO落和史のPG連続成功で38-21とリードを拡大。
その後、不当なプレーをした選手にイエローカードが出て、数的不利の時間帯に相手に1トライを許したものの、釜石シーウェイブスがリードを守りきり、ディビジョン2残留が決まった。
勝った釜石シーウェイブスの須田康夫ヘッドコーチは、「スクラムで決まった」と第2戦を振り返る。「逆に、第1戦はスクラムとモールだけでやられた感もある。短い期間で改善できるエリアとは思っていなかったが、今日は選手がよく対応してくれた」と奮闘の選手たちを称えた。