三重ホンダヒートがジャパンラグビーリーグワンで、ディビジョン1昇格を決めた。入替戦で、昨シーズン苦汁をなめさせられたNECグリーンロケッツ東葛と再戦することになり、第1戦を5点差で制すと、5月13日に千葉・柏の葉公園総合競技場でおこなわれた第2戦も13-12と競り勝ち、歓喜となった。
敗れたグリーンロケッツはディビジョン2に降格となる。
国内最高峰グループへの昇格を目指すヒートは、前半13分にSOケイレブ・トラスクのペナルティゴール(PG)で先制すると、28分にはCTBクリントン・ノックスのブレイクスルーでゴールに迫り、クイックリサイクルでテンポよくボールを回し、負傷で退いたFBトム・バンクスに替わり前半早々から出番となったダーウィッド・ケラーマンが右隅にトライを決めた。トラスクはタッチライン近くからのコンバージョンも成功し、貴重な2点を追加。
ヒートはディフェンスでも奮闘して前半最後のグリーンロケッツの反撃に耐え、10-0で折り返した。
一方、ディビジョン1残留を目指すグリーンロケッツは47分(後半7分)、優勢だったスクラムから展開してFBレメキ ロマノ ラヴァの力走でゴールに迫り、最後はFLカヴァイア・タギヴェタウアが果敢に突っ込みトライが認められた。
その後、ヒートがPGで8点リードとしたが、64分にSOトラスクが不当なプレーで10分間の退出を命じられ、流れは変わる。
数的有利となったグリーンロケッツは70分、ドライビングモールでゴールに迫り、リサイクルから主将のレメキがパワーでトライを決めた。そして自らコンバージョンを成功し、1点差に詰めた。
勢いづくグリーンロケッツ。75分にも敵陣22メートルライン付近で攻め続け、逆転のムードはあった。
しかし、ヒートのPR日比野壮大がブレイクダウンでジャッカルし、チームの危機を救う。
グリーンロケッツは、78分にはラインアウト失敗でチャンスを逃した。
逆転勝利とディビジョン1残留へ執念を見せるグリーンロケッツは、80分すぎ、敵陣22メートルライン内に入ったものの、ヒートはFLテトゥヒ・ロバーツがランアウトスチールでボールを奪い返し、まもなく外に蹴り出し、歓喜となった。