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埼玉ワイルドナイツが連覇に王手! 準決勝で横浜キヤノンイーグルスの挑戦を退ける

2023.05.13

後半早々に逆転トライを決めるワイルドナイツのマリカ・コロインベテ(撮影:松本かおり)


 埼玉パナソニックワイルドナイツが、ラグビーの国内最高峰リーグで3季連続の優勝に王手をかけた。リーグワン2022-23(ディビジョン1)のプレーオフ準決勝第1試合が5月13日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれ、初のトップ4入りとなった横浜キヤノンイーグルスを51-20で下した。

 最初の20分間は、チャレンジャーのイーグルスに勢いがあった。
 粘り強いディフェンス、安定したセットピースでペースをつかみ、経験豊富なSHファフ・デクラークらが王者にプレッシャーをかけ続けた。

 そして前半14分、敵陣深くに入って強力なドライビングモールで押しきり、先制する。相手に3点を返されたあとの20分には、ゴール前でペナルティキックを得ると、相手の守備陣形をよく見ていたデクラークがタップして仕掛け、右外でパスをもらったWTBイノケ・ブルアがインゴール隅に飛び込みトライが決まった。SO田村優は厳しい角度からのコンバージョンを連続でねじ込み、リードを広げた。

 しかし、あわてなかったワイルドナイツはSO松田力也のペナルティゴール(PG)で徐々に点差を詰め、35分にも敵陣深くに入ると、堅守のイーグルスに対して松田がドロップゴールを蹴って成功し、2点差とした。

 3分後、イーグルスのベテランSO田村がゴールポストまで約45メートルの位置からドロップゴールをやり返し、会場を沸かせたが、その田村は前半ラストに危険なタックルでシンビン(10分間の退出)となり、ワイルドナイツが確実にPGで得点し、15-17で折り返した。

 そして後半早々、数的有利を活かしたワイルドナイツが自陣からの連続攻撃でCTBディラン・ライリーの力走などもあって敵陣深くに入り、WTBマリカ・コロインベテがすばやいピックアップからインゴールに持ち込み、逆転した。

 その後、イーグルスにPGを許したワイルドナイツだが、53分(後半13分)にはFB野口竜司がハイボールキャッチからのカウンターでゲインし、サポートしたライリーがキック、それを追ったコロインベテがチェイスに競り勝ってインゴール中央に持ち込み、29-20とした。

 流れを変えたワイルドナイツは、57分には敵陣深くでターンオーバーして攻め込み、ライリーが追加点を獲得。

 一方、食らいつきたいイーグルスだったが、60分に敵陣深くに入りながらもラインアウトからの攻撃を得点につなげられず、67分には危険なプレーをしたCTBジェシー・クリエルにレッドカードが提示され、退場で苦しくなった。

 その後、数的有利のワイルドナイツはコロインベテが弾丸ランナーとなってハットトリックを決めるなど、2トライを追加し、決勝進出を決めた。

 準決勝のもう1試合、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ×東京サントリーサンゴリアス戦は、14日に秩父宮ラグビー場でおこなわれる。

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