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ワールドラグビー前会長のラパセ氏が死去 ラグビーの五輪復帰などに貢献

2023.05.04

偉大なリーダーと称えられたベルナール・ラパセ氏(Photo: Getty Images)


 ラグビーユニオンの国際統括団体、ワールドラグビーの前会長であるベルナール・ラパセ氏が、5月2日に亡くなったことが明らかになった。75歳だった。フランスのメディアによれば、長く病気と闘っていたという。

 ラパセ氏はフランス生まれで、同国のラグビー協会会長などを歴任後、2008年から2016年までワールドラグビー(IRB時代を含む)の会長を2期務めた。在任中はラグビーのグローバル化に情熱を持って取り組み、ラグビーをオリンピック競技に復活させ、アジア初開催となったラグビーワールドカップ2019日本大会の成功にも貢献した。同大会開催は日本におけるラグビーの普及・発展にも大きくつながり、令和4年(2022年)春の外国人叙勲においてラパセ氏に旭日大綬章が授与されている。また、パリオリンピック招致の立役者でもあり、ワールドラグビー会長退任後はパリ2024組織委員会の名誉会長(2015~17年は会長)を務めていた。

 ワールドラグビーは「ラパセ氏はラグビーの団結力を熱烈に信じ、フィールドの内外でスポーツの変革と近代化を主宰した人物であり、スポーツ界最高の管理者のひとりとして記憶されるでしょう」と追悼の意を表し、フランスのスポーツ大臣であるアメリー・ウデア・カステラ氏は「フランスはスポーツの偉大な愛好家であり、歴史上最も優れた大使のひとりを失いました」とラパセ氏の死を悼んだ。

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