ヨーロピアン・プロフェッショナルクラブラグビーの「ハイネケン・チャンピオンズカップ」は、2季連続で、レンスター(アイルランド)とラ・ロシェル(フランス)が決勝で顔を合わせることになった。
2022-23シーズンから南アフリカのクラブもこの大会に参加できるようになり、トロフィーがアフリカ大陸に渡る可能性もあったが、トップ4はヨーロッパ勢が独占。
5シーズンぶりの王座奪還を目指すレンスターは、アイルランド代表の司令塔でもある大黒柱のジョニー・セクストンが負傷離脱しているものの、4月29日に地元ダブリンのアビバスタジアムで迎えた準決勝は、フランス代表の主力を多く擁するトゥールーズを41-22で下した。
序盤はトゥールーズがリードしたが、前半15分にイエローカードが出て流れが変わり、レンスターが数的有利の時間帯に2トライを獲得。さらに26分にはトゥールーズのエラーでボールを手にしたレンスターのHOダン・シーハンがゴールへ力走し、27-7と主導権を握った。
その後、トゥールーズが10点差まで詰めたものの、56分(後半16分)にも危険なプレーをした選手が10分間の退出を命じられて勢いが止まり、またも数的有利の好機を逃さなかったレンスターがリードを広げ、難敵を倒した。
連覇を狙うラ・ロシェルは、30日にフランスのボルドーでエクセター・チーフス(イングランド)と準決勝を戦い、47-28で制した。
序盤、相手に先制トライを許したラ・ロシェルだが、数分後、力強いボールキャリーからすばやくリサイクルしてキック&チェイスで同点に追いつき、22分には敵陣深くに入って13番のUJ・セウテニがディフェンスを切り裂き勝ち越した。さらに、相手の2番にイエローカードが出た直後の31分には、ゴール前のスクラムで圧倒してNO8グレゴリー・アルドリットがインゴールに突っ込み、まだ数的有利った38分にもトライを重ねてリードを広げた。
26-7で折り返したラ・ロシェルは、後半もテンポの速い連続攻撃や力強いドライビングモールなどで得点を重ね、大差をつけて3季連続の決勝進出を決めた。
決勝は現地時間5月20日、レンスターの地元ダブリンでおこなわれる。