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【サニックスワールドラグビーユース交流大会2023】女子セブンズ優勝はキングス クリスチャン カレッジ。国内最高位は福岡レディース(3位)

2023.04.30

雨中の熱戦となったファイナル。キングス クリスチャン カレッジは5トライを奪った。(撮影/上野弘明)

優勝のキングス クリスチャン カレッジ。いろいろな競技に取り組んでいるプレーヤーがいる。(撮影/上野弘明)



 オーストラリアとニュージーランドのナショナルアンセムを、両チームの選手たちが大声で歌って戦いに挑んだ。

 サニックスワールドラグビーユース交流大会2023の2日目となった4月29日。女子セブンズの順位決定トーナメントがおこなわれ、ファイナルでキングス クリスチャン カレッジ(豪州)とマヌクラ(NZ)が決勝で戦った。

 福岡・宗像のグローバルアリーナは雨模様だった。
 ボールがすべる。足元も不安定。華麗なパス回しは見られなかったものの、そのぶん、お互いの気持ちがぶつかり合う戦いとなった。

 マヌクラの背番号7、テ・マイア・スウィートマンが強烈なハンドオフで前に出ようとする。
 それをキングス クリスチャン カレッジの選手たちがハードなタックルで止める。
 立ち上がりの攻防に、見つめる者たちから声があがった。

 最終的に27-0と、キングス クリスチャン カレッジが完勝した14分。序盤の展開通り、勝者がディフェンスからチャンスをつかみ、スピードで5トライを奪う展開だった。

 将来性豊かな選手たちが揃っているのは事実だった。
 しかし、その選手たちが結束して勝機を作り出し、高い集中力を見せたことこそ勝機。チームの指揮を執るタニア・ハラ コーチは、「選手たちが、貴重な国際交流を楽しみながらハードに戦ってくれた結果」と笑顔を見せた。

 3位決定戦は、日本チーム同士の戦いとなり、福岡レディースが佐賀工に14-7と勝ち、国内勢の最高位に立った。
「フィジカルでは相手が上なので、試合の入りが大事だと思って戦いました」と話したのは、大隅珠姫主将。

 ファイナルが終わる頃には、強かった雨足も弱まっていた。チームメートと、対戦相手と、交流の輪が広がる。
 この大会の価値は、荒天にも輝きを失わなかった。

3位決定戦の福岡レディース×佐賀工も好ゲームだった。(撮影/上野弘明)


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