5月3日から開催のパシフィック・チャレンジに参加する、U20日本代表の直前合宿が4月26日からおこなわれた。
27日午後には報道陣に向けて練習を公開。練習拠点としていた浦安D-Rocksの”レジェンドたち”による、コーチングセッションが開かれていた。
ハーフ団には、前日に今季限りでの現役引退とコーチのキャリアを歩むことを発表したSHグレイグ・レイドローがパスをレクチャー。
ロックには日本代表キャップ71のトンプソン ルーク、バックローにはオーストリア代表キャップ15のリアム・ギルが指導にあたる豪華布陣。他のポジションもPR竹内柊平、HO金正奎、FL中島進護(セブンズ)、CTBシェーン・ゲイツ、FB安田卓平といった日本代表キャッパーらで固められた。
「彼らの経験や知識をシェアすることが大きな目的だった」と、ロブ・ペニーHCは狙いを説明。「若い選手たちのスキルの発展に貢献できた。こうした機会を与えられたのは素晴らしかった」と喜んだ。
遠征メンバーは25日に発表され、指揮官は帝京大2年のSO大町佳生をキャプテンに指名。「良いリーダーシップを持っているの一言に尽きる。ハードワーカーであり、スタッフや選手たちからリスペクトをもらっている。模範となる人物」と評価した。
そのほかHO長島幸汰(同志社大2年)、LO田島貫太郎(明大3年)、FL薄田周希(東海大2年)、SO楢本幹志朗(筑波大2年)、CTB野中健吾(早大2年)、WTB御池蓮二(立命大2年)の6人が、リーダーグループのメンバーとして大町を支える。
同大会で対戦するフィジー・ウォーリアーズ(3日)、トンガA(8日)、マヌマ・サモア(13日)はいずれも23歳以下の代表だが、日本はU20日本代表(20歳以下)がジュニア・ジャパンとして戦う。
初の海外遠征となる、この世代の経験値を高めるためだ。
「コロナで3年間、海外に遠征できなかった世代なので、サモアに行くことが人生における良い経験になるようにと願っています。他国の文化に触れて、個々の成長につながれば」とペニーHC。
大町は「桜のジャージーを着て世界と戦うので、プレッシャーも責任も感じる」と話す一方で、「素晴らしいメンバーとこうしたチャンスを迎えられることにワクワクしている」と表情は明るい。
「行ってみないと分からないことも多いと思う。サモア遠征でたくさんのことを学びたい」
年齢によるディスアドバンテージを受けて、大町主将は「僕らはチャレンジャーの立場になる」と話す。
「劣勢の場面もあると思いますが、そこでどれだけ僕がチームのマインドやゲームをコントロールできるか。彼らはフィジカルを一番の強みにしてるので、そこで受けてしまうと相手の思い通りになる。僕らの生命線はディフェンスになると思う」と展望した。
同代表は4月28日にサモアへと出発する。