ラグビーリパブリック

トヨタヴェルブリッツが土壇場で逆転勝ち ブラックラムズ東京は勝利逃すも入替戦回避確定

2023.04.16

ヴェルブリッツのCTBチャーリー・ローレンスにタックルするブラックラムズ(撮影:松本かおり)


 東京・秩父宮ラグビー場で4月16日、リーグワン・ディビジョン1(第15節)のリコーブラックラムズ東京×トヨタヴェルブリッツ戦がおこなわれ、トヨタヴェルブリッツが試合終了間際の逆転劇で36-34と熱戦を制した。
 プレーオフに進むことはできないトヨタヴェルブリッツだが、連勝で6位をキープ。
 一方、今季10敗目を喫して8位に順位を下げたブラックラムズ東京だが、7点差以内の敗戦だったためボーナスポイントを獲得し、総勝点26となり、最終節を前に入替戦回避が確定した。

 雷の影響で試合開始が1時間遅れ、後半途中にも中断があったこの試合。
 トヨタヴェルブリッツは前半、ラインアウト・モールを起点に3トライを挙げた。8分と21分にはHO彦坂圭克がモールから持ち出してインゴールに突っ込み、28分にも彦坂の突進でゴールに迫ったあと、クイックリサイクルでLOマイケル・アラダイスがフィニッシャーとなった。

 一方、序盤にペナルティゴールで先制していたブラックラムズ東京は、15分、FBアイザック・ルーカスが鋭いカウンターでディフェンスを切り裂き、敵陣深くに入ってSH山本昌太から飛ばしパスをもらったWTBシオペ・タヴォがインゴールに持ち込んだ。37分にはCTB栗原由太の好走からチャンスを広げ、テンポよくアタックを継続し、LOマイケル・ストーバーグがタテへの突進でディフェンスを破りトライゲッターとなった。

 22-17で迎えた後半、先に得点したのはリードするトヨタヴェルブリッツで、56分(後半16分)、ラインアウトからのムーブでWTB高橋汰地がブレイクして敵陣深くに入り、すばやいリサイクルから、SOウィリー・ルルーのキックパスをWTBヴィリアメ・ツイドラキがキャッチしてインゴールに持ち込み、コンバージョンも決まって12点差となった。

 しかし、この直後、天候不良と落雷のため一時中断となり、流れが変わる。
 ゲーム再開後まもなく、ブラックラムズ東京が攻め込み、60分、NO8ネイサン・ヒューズがゴール前の密集から持ち出してディフェンスを抜け、トライ。コンバージョン成功で5点差とした。
 そして71分、スクラムで相手の反則を引き出し、敵陣深くのラインアウトへ移ると、モールで押し込み、同点となった。
 ブラックラムズ東京の勢いは止まらず、77分にも敵陣深くに入ってモールでゴールに迫り、PR千葉太一がピックアップからインゴールに突っ込み、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認後、勝ち越しのトライが認められた。

 だが、第3節の対戦時に敗れリベンジに燃えていたトヨタヴェルブリッツは粘り、試合終了間際、ゴール前へ攻め込み、果敢なSH福田健太がわずかに空いたスペースを軽快なフットワークで抜け、トライ。そして、FBティアーン・ファルコンのコンバージョンも決まり、逆転劇となった。

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