リーグワンのディビジョン1で首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツは4月8日、地元の熊谷ラグビー場でリコーブラックラムズ東京と対戦し、25-12で制して開幕から負けなしの14連勝となった。
最初の得点者となったのは、青いジャージーの2番をつけて通算150試合出場達成となった堀江翔太だった。前半6分、ワイルドナイツがフェイズを重ねて敵陣深くに入り、ブレイクダウンからピックアップした堀江が軽い身のこなしでディフェンダーをかわし、先制トライを決めた。強風のなかコンバージョンを成功したSO松田力也は、このあとペナルティゴールでも加点し、13-0とリードを奪った。
一方、ワイルドナイツと同じく堅守を強みとするブラックラムズは、34分、自陣でのターンオーバーからアタックを継続して敵陣深くに入ったが、ワイルドナイツのFLラクラン・ボーシェーがブレイクダウンでジャッカルを決め、スコアを許さなかった。
それでもブラックラムズは38分、再び敵陣に入りキックを使ってプレッシャーをかけ、相手のクリアミスでインゴールに残ったボールをCTB栗原由太が押さえ、トライが認められた。
だが、13-5で迎えた後半、先に得点したのはワイルドナイツで、54分(後半14分)、ディフェンスでプレッシャーをかけてくる相手に対して辛抱強くボールをつなぎ、FL長谷川崚太が切り込んでオフロードパスをもらったCTB長田智希が駆け上がり、タックルされながらも右隅にトライを決めた。松田がコンバージョン成功で貴重な2点を追加し、点差を広げた。
後半は風下で耐える時間も多かったワイルドナイツだが、63分にはスクラムで相手に反則があって敵陣深くに入り、ラインアウトからのドライビングモールにバックスも加わって押しきり、追加点を獲得。
ブラックラムズが終盤に1トライを奪い返したものの、接戦を制したのはディフェンディングチャンピオンのワイルドナイツだった。