国内ラグビーの最高峰であるリーグワンのディビジョン1は第14節に入り、4月7日に東京・秩父宮ラグビー場で1試合がおこなわれ、3位の東京サントリーサンゴリアスが9位のコベルコ神戸スティーラーズに25-17で競り勝ち、プレーオフ進出へ向けて前進した。
雨と風による難しいコンディションのなか、先制したのは神戸スティーラーズだった。前半12分、敵陣深くに入ってスクラムから攻め、右にスペースを見つけたSH中嶋大希からパスをもらったNO8サウマキ アマナキがゴールラインを割った。そして、眼窩底骨折の手術から戦列復帰したSO李承信がコンバージョンを決め、7点を先取した。
対する東京サンゴリアスは18分、スクラムで圧力をかけて相手の反則を引き出し、敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールを組み、ボールを持ち出してブラインドサイドを突いた共同主将のHO堀越康介がタックラー2人を弾き飛ばしてトライを決めた。
29分に神戸スティーラーズのWTBアタアタ・モエアキオラがSH中嶋との連係から抜けてパワフルランでファイブポインターとなれば、東京サンゴリアスは34分にCTB中野将伍が連続攻撃のフィニッシャーとなり、12-14で折り返しとなった。
そして、2点ビハインドで後半を迎えた東京サンゴリアスはキックオフ直後、相手にプレッシャーをかけてペナルティゴール(PG)のチャンスをつかみ、SOアーロン・クルーデンが決めて逆転する。
55分(後半15分)には敵陣22メートルライン付近でフェイズを重ね、WTBテビタ・リーがタックラーを外してゴールへ走り抜け、リードを広げた。
69分に神戸スティーラーズがPGで点差を詰めたが、リスタート後、東京サンゴリアスはFL飯野晃司がブレイクダウンで絡んで相手の反則を引き出し、入ったばかりのSO田村煕がショットを決めて再び8点差とした。
東京サンゴリアスは後半、粘り強いディフェンスも光り、接戦を制した。